OEM(受託製造)コラム
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錠剤(打錠)のサイズを解説。粒の大きさは、続けやすさのバロメーター。
錠剤でサプリメントを製造する際、様々な種類の有効成分を入れた錠剤はとても効果が出そうに感じられます。
その為、沢山の成分を入れて大きな錠剤の製造をご希望される方がいます。
しかし、大きな錠剤は摂取する粒数を少なくする事はできますが、飲みにくさが出てしまうデメリットがあります。
錠剤のサイズを決める際は、摂取する粒数の他に飲みやすいかどうかも加味して決めなくてはいけません。
この記事では、錠剤のサイズを選ぶ時のポイントについて解説します。
これから商品の製造を検討されている方は、この記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご検討、ご検討・ご計画中の方はお問い合わせください。
目次
錠剤の特長
錠剤は、粉末の有効成分に賦形剤などの製造助剤を混ぜ、圧力をかけて粒状に固めて作る形状の事を言います。
様々な形状がある中で最も使われているのが錠剤です。
粒の形は、円形やラグビーボールの形の様なもの、楕円形、三角形など色々な種類があります。
打錠は粒状に固めなければいけない為、液体の原料や水分量の多い粉末の原料には向きません。
錠剤は、他の形状と比べて製造工程が少ない為、その分製造コストを抑えて作る事ができます。
錠剤にむいてるサプリメント
錠剤に向いているサプリメントについて紹介します。ターゲットにとって使いやすい商品を作る為に、形状選びはとても重要です。
それぞれの形状の特性を理解して、的確に選択できるようにしましょう。
粉末の原料
錠剤は原料を固めて作る為、粉末原料が向いています。
粉末原料であっても、水分量や油分が多い原料は、うまく粒状に固まらない可能性がある為、錠剤には向きません。
多少の水分や油分であれば、賦形剤を多めに入れて調整する事で対応できる可能性があります。
もし、打錠で製造できるか不安な原料がある場合は製造依頼先に相談すると良いでしょう。
味や匂いの少ない原料
錠剤は、他の形状と比較して原料の味や匂いをダイレクトに感じてしまいます。
摂取する時に不快に感じる点があると、続けて飲む事が苦痛となってしまいリピートに繋がらない可能性があります。
錠剤で製造する際は、原料の味や匂いが気にならないか確認をしましょう。
もし、クセのある原料を使用する場合はカプセルにする事をおすすめします。
どうしても錠剤で作りたい場合は、素錠の表面を糖の皮膜で包んだ糖衣錠にする方法があります。
糖衣錠は、他の形状と比較して高温・多湿に弱い為、保存方法には注意しましょう。
子供向けの商品
錠剤は、噛んで唾液で溶かすタイプのチュアブル錠を作る事が可能です。
子供向けの商品を作る場合、水で飲むタイプのサプリメントは薬をイメージしてしまい飲むのを嫌がる子供もいます。
噛んで食べるタイプのチュアブル錠は、美味しく風味付けができるのでお菓子を食べる感覚で摂取する事ができます。
子供向け以外にも、飲み込むのが困難な高齢者向けの商品や、オーラルケアの様な口の中で機能させたい商品、仕事の合間などの間食として摂取する事を目的とした商品にもチュアブル錠はおすすめです。
利便性の高い商品
錠剤は、サイズも小さく軽いため利便性の高い商品を作る事ができます。
持ち歩く事を想定して商品を作る場合、包材は鞄の中でも場所を取らないチャック付き袋がおすすめです。
噛んで服用するタイプのチュアブル錠にすれば水なしでも摂取できる為、外出先で水を持っていない場合でも手軽に摂取可能な商品を作る事ができます。
錠剤のサイズ
錠剤の形状は、三角、四角、楕円形、六角形、八角形と色々な形で作ることができますが、丸形が一番ベーシックであり多く作られています。
丸形のサイズは、小さなサイズで直径5mmの物から、直径25mmの大きめの物まで幅広く選ぶ事ができます。
小さいサイズの錠剤は、飲み易いメリットはありますが、1粒あたりの有効成分をあまり入れる事ができない為、処方によっては1回の摂取粒数が多くなってしまう可能性があります。
その為、有効成分の量と粒数のバランスを見て決めていくのが良いでしょう。
反対に、粒の大きさを大きくすれば、有効成分は多く入りますが飲み込むのが大変です。
大きめのサイズで作りたい場合は、噛み砕くチュアブルタイプの商品にしても良いでしょう。
最適な錠剤のサイズの選び方とポイント
一般的に選ばれる錠剤のサイズは、重さ250mg~350mg、直径8mmか9mmのものです。
薬は症状が治るまでの摂取ですが、サプリメントは続けて飲む物が多い為、飲みやすさがとても重要です。
有効成分が多い場合は、錠剤のサイズを大きくするのではなく、粒数を増やす事をおすすめしますが、あまり粒数が増えてしまっても飲みにくくなる為バランスをみて決めましょう。
あまりにも大きくなってしまいそうな場合には、前述にも記載した通り、噛んで食べられるチュアブル状にする事を検討しても良いでしょう。
錠剤(打錠)を製造する際のロットと費用
打錠を製造する際の最低ロットは30kgです。
粒数ではなく重量となる為、錠剤のサイズが小さいとその分粒数も多くなります。
費用の目安は、最低ロットでの製造の場合、約40万円です。納期は最短で3週間程かかります。
使用する原料や仕様によって費用と納期は変わる為、詳細を確認したい場合は製造依頼先に相談しましょう。
まとめ
錠剤のサイズは、小さなサイズから大きめの物まで幅広く選択する事ができます。
サイズを決める際は、消費者が無理なく摂取し続けられるかが重要なポイントとなります。
錠剤は、サイズの幅が広いだけでなく、利便性の高さや噛んで食べる商品を作る事ができる点、他の形状と比較して製造コストが抑えられる点など、メリットの多い形状です。
商品を製造する際は、形状の持つメリットも上手く活用してターゲットの状況に合った商品を作る様にしましょう。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご検討、ご計画中の方はご相談ください。