OEM(受託製造)コラム
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分包は少量サンプルや配布用パッケージとしても利用可能。
パッケージの種類の一つに分包タイプがあります。
分包は、フィルムに熱を加えて封をするタイプの包装です。
利便性が高く商品の品質保持能力も高い事から、サプリメント等の健康食品や食品、薬など様々な商品で活用されています。
この記事では、分包包装で商品を製造する場合のメリットデメリットや商品作りのアイデアを解説します。
これからサプリメントの製造を検討されている方は、この記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEMせ製造をお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。
目次
分包のメリット
ターゲットの使用シーンや生活スタイルに合わせてパッケージは選ぶ必要があります。
分包のメリットが活かせるかを確認してから商品作りを進めましょう。
ここでは分包のメリットについて紹介します。
小分けの商品を作れる
分包は、1回分に小分けされた商品を作る事ができます。
アルミ袋やボトルなどサプリメントでよく使われる容器は、1回分に小分けできる小さな容器がないため、ある程度まとまった量を充填する必要があります。
分包の場合は1つのサイズを小さくできるため、1回分などの少量でも包装する事が可能です。
1回分に分けて包装する事で使いやすくなる
青汁やプロテインなどの水に溶かすタイプの商品は、まとめて袋詰めされた商品の場合1回分を計量して使用する必要があります。
1回分に包装された商品の場合、袋を開けてそのまま水に入れるだけで計量の手間が省けるため、利便性の高い商品にする事ができます。
持ち運びしやすくなる
小分け包装された商品は、その時必要な分だけを持参する事ができます。
カバンの中でも邪魔にならずに持ち運ぶ事ができるので、外出先でも使用する可能性の高い商品の場合は、分包タイプがおすすめです。
分包のデメリット
費用やロットなどの製造するうえで重要な内容が多いためしっかりと確認しておきましょう。
ここでは分包のデメリットについて紹介します。
費用が高い
分包は、機械で1回分を袋詰めしていくので、他の形状と比較して製造工程が多くなります。
そのため、その分の製造費用が高くなる点はデメリットです。
持ち運びなどの利便性を重視した商品を作る場合は費用が高くなっても分包がおすすめですが、利便性の優先順位が低い場合はアルミ袋にまとめて充填などの製造費を抑えた形状が良いでしょう。
製造ロットが大きい
分包は、他の形状と比較して1回の製造ロットが大きくなってしまいます。その為、販売計画と製造ロットに大きな差がないか、在庫過多にならないかを確認してから製造する事をおすすめします。
充填テストが必要な事が多い
封入する原料によっては、機械の中での流動性が悪くスムーズに袋に充填できない製造トラブルが発生する事があります。
その為、分包での製造の場合は、本製造の前に充填テストが必要な場合が多くあります。
充填テストの結果によっては、流動性を高める為に造粒などの加工が必要になる場合があります。
充填テストには費用と期間がかかる為、事前に確認しておく事をおすすめします。
化粧箱などにまとめないと販売しにくい
分包は商品のサイズが小さく、単体での販売は売りにくい形状です。
単体ではサンプルの配布などに使われる事が多いです。
一般的には、化粧箱や袋にまとめて販売する事が多い為、資材を用意する必要があります。
分包の形状や種類
一般的な分包は、やや厚みのある長方形の形で作られており、フィルムの端に切れ目を入れて開けやすく加工されています。
オリジナルの形状の分包を作る事も可能ですが、分包の型から作る必要があり、充填する機械に合うかのテストもしなければいけない為、高額な製造費用が必要になります。
ここでは分包の形状や種類について紹介します。
スティック分包
スティック分包とは、横幅が短く縦に長いスティック状の分包の事を言います。
粉末や顆粒、ゼリーの形状で使われている事が多く、インスタントコーヒーや青汁など溶かして飲むタイプの物や、コラーゲンサプリや機能性ゼリーなど直接食べるタイプの商品で多く使われています。
三方シール分包
三方シールとは、フィルムを二つ折りにして開いている三辺を熱で圧着し張り合わせたタイプの個包装になります。
気密性が高く、酸素や湿気による劣化がしにくい事が特徴で、サプリメント以外でもレトルト食品や薬など幅広く使われています。
サプリメントでは、粉末、顆粒、錠剤、ゼリー、液体など様々な形状で使用する事が可能です。
三方シールで小包装された商品は単体で販売される事は少なく、化粧箱などにまとまった数を入れて販売される事が殆どですが、単体ではサンプルの配布などで使われます。
分包に入れられるサプリメントの形状
分包は、粉末、顆粒、錠剤、ゼリー、液体など様々な形状のサプリメントで使用可能です。
ですが、工場の設備によっては対応可能な形状に限りがある場合があるので、作りたい形状がある場合は事前に委託先工場に確認をしましょう。
分包にデザインする方法
分包は、一般的には銀色のフィルムで製造される事が一般的です。
その場合、分包の資材費を安く抑える事ができます。
分包にデザインを入れてオリジナルのフィルムを作る事もできますが、印刷代などの費用がかかります。
また、製造ロットが大きく、1回の製造では使いきれない可能性が高い為、資材の在庫を抱えるデメリットがあります。
工場によっては汎用のフィルムに文字を印刷する事もできる為、印刷したい場合は委託先工場が対応可能か事前に確認をしましょう。
費用をおさえて分包を製造するには
分包は、他の形状よりも製造工程が多くなる事で充填費用がかかります。
できるだけ費用を抑えて製造する為には、フィルムは汎用の物を使用するのが良いでしょう。
汎用のフィルムは銀色無地のシンプルなタイプになりますが、化粧箱でデザイン性を高めればブランド訴求や高級感を演出する事が可能です。
もし、オリジナルのフィルムを作りたい場合は、初めは汎用のフィルムを使用して、販売数が伸びて来た所で製造を検討する流れにするとリスクを抑えて作る事ができます。
まとめ
分包は、1回ずつの個包装の製造に対応できる為、利便性の高い商品を作る事ができます。
そのため、持ち運びする事が予測される商品や使いやすさが優先される商品にはおすすめですが、他の包装と比較して製造費用がかかるデメリットもあります。
包装形態を決める際は、ターゲットの使用シーンに合わせて、適した包装を選ぶようにしましょう。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造をお受けしております。
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