OEM(受託製造)コラム
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ファブレスOEMメーカーに製造を依頼する3つのメリット
ファブレスという言葉は食品業界以外の多くの製造業で取り入れられている運営スタイルです。
ただ、工場が無いことで依頼しようかどうか不安を感じ、依頼を躊躇される方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、
- 工場がなくてもほんとに製造できるの?
- 製造工場の品質は安全なところで作れるの?
- 工場を持っているメーカーと何が違うの?
などが分からない場合もあると思います。
この記事ではファブレスOEMメーカーに製造を依頼する前に不安に思われる事について解説しています。
SUNAO製薬は健康食品・サプリメントのOEM事業をしており、工場をもたないファブレススタイルで対応させていただいております。
ご依頼いただく製造も自社販売品も提携工場で対応させていただいておりますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
ファブレスメーカーとは工場を持たないメーカー
ファブレスメーカーとは、自社に生産工場がないメーカーのことです。ファブ(fab)とは工場を意味する「fabrication facility」の略語で、ファブレス(fab less)は工場がないという意味です。
実はメーカーは必ずしも生産工場を持っているわけではありません。
特にマーケットのトレンドに合わせてスピーディーな商品開発が要求される食品・アパレル・インテリア業界・IT機器などは自社工場を持たずファブレスで対応しているメーカーが多くあります。
自社工場を持たないことで、マーケットの変化に対して柔軟な商品開発ができるメリットがあるからです。
工場を持たない食品系のファブレスメーカー
ファブレスメーカーは特にめずらしい運営形態ではありません。食品関連の業界のなかでファブレスメーカーを3社紹介します。
株式会社大冷
株式会社大冷は、1972年に設立された業務用冷凍食品を主に開発する老舗食品メーカーです。
魚に骨が残らない「骨なし魚」シリーズのパイオニアで、病院や介護施設などに商品を提供しています。
また、凍ったままで解凍せずに調理できる「楽らくクックシリーズ」もヒットしています。
ケーオー産業株式会社
ケーオー産業株式会社は、1988年に設立された日本食研ホールディングスの子会社で、業務用食品事業を見事に成功させています。
鶏肉などの畜産加工品、タコやアジなどの水産加工品、赤飯や鳥めしなどの米飯など幅広いジャンルの業務用食品を、飲食店や小売店などに提供しています。
株式会社良品計画
株式会社良品計画は、無印良品やMUJIで有名な食品を取り扱っている専門小売メーカーです。
今では国内のみならず国外でも有名なブランドに成長しました。
自社工場がなくてもヒット商品を次々と生み出しています。
ファブレスOEMメーカーで製造するメリット
ファブレスOEMメーカーでサプリを製造することには、大きく分けて3つのメリットがあります。
- 工場の稼働状況に左右されない
- 製造する形状の選択肢が多い
- 対応できる工場を選べる
どんなメリットなのかをそれぞれ紹介します。
自社工場がないので工場の稼働状況に左右されない
自社工場がある場合は、生産性を確保するために工場を稼働させ続ける必要があります。
必然的に工場で作れるサプリを優先的に作らなければいけません。
一方ファブレスの場合は自社工場がないため、工場の稼働状況に左右されることはありません。
つまり、形状や分量を限定せずに幅広く製造でき、自由度の高いサプリ製造が可能です。
製造する形状の選択肢が多い
ファブレスの場合は、お客様が希望するサプリの形状に適した提携工場に発注します。
全国の提携工場の中から最適な工場を選べるため、選択肢が非常に多いです。
基本的な対応範囲が広いので、いろいろな形状のサプリを(もちろん制限はありますが)開発することができます。
製造対応できる工場を選べる
自社工場を抱えていると工場のスケジュールに合わせてサプリを製造しないといけませんが、ファブレスならその必要はありません。
数ある提携工場の中から、最もスケジュール的に合う工場を選択でるので、タイムロスのないスケジュールを組むことが可能です。必然的に無駄な経費を削減できます。
ファブレスOEMメーカーに依頼する場合の2つの不安
ファブレスOEMメーカーにサプリの製造を依頼する際に、もしかしたら以下のことを不安に感じられるかもしれません。
- 依頼先の製造工場の品質管理体制は大丈夫?
- 製造費用は高くならない?
不安に感じることは当然ですが、確認することで解消できる事もあります。
以下の内容を確認し、見積もり時などに相談するようにしましょう。
製造工場の品質管理体制は大丈夫?
サプリメント(健康食品)の安全面に関わるため、製造メーカーの品質管理体制は依頼するうえで非常に重要な項目です。
自社工場を持っているメーカーであれば工場の状況を把握していると思うので安心感はありますが、ファブレスOEMメーカーは提携先の工場の状況を把握できているのか?と考えられることもあると思います。
製造工場の安全基準を判断するために役立つのが、外部機関が定めた認証制度です。
工場が認証制度を取得していれば、安全面の不安を解消できます。
たとえばHACCP(ハサップ)は食品業界のすべての事業者に対して義務化されていますし、ISO22000はHACCPも含む食品の安全に関する国際規格です。
他にも製造工程管理基準の安全を証明するGMPという認証もあります。
製造工場の品質管理体制が不安であれば、依頼時に認証を取得している工場での製造を指定すると良いでしょう。
工場の認証制度について解説した記事もありますので、参考にしてください。
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製造費用は高くならない?
ファブレスOEMメーカーに依頼した場合、工場を持つメーカー直接に依頼する場合より費用が高額になるイメージがあります。
それならば「自社工場を持つメーカーに依頼するのが良いのでは?」と考えたくなりますが、それが必ずしも正解とは限りません。
なぜなら、自社工場を持っているメーカーでも製造依頼に対応できず、ほかの工場へ外注するケースがあるからです。
自社の工場で製造できない形状であったり、工場の稼働スケジュールが確保できずお客様のご希望の日程で納品できない場合などは、再委託し商品を製造します。
つまり、メーカーが自社工場を持っているからといって、必ずしも安く仕上げられるとは限らないのです。
見積もりや相談時に製造工場についても確認しましょう。
ファブレスOEMメーカーに依頼するメリットのまとめ
工場を持たない製造メーカーと聞くと、「製造ノウハウを持っていないのではないか?」などと不安に感じられるかもしれませんが、決してファブレスで製造した商品が悪いものではありません。
自由度の高い製造ができ、スケジュール調整の対応も調整が効くので、フレキシブルにOEMのご依頼に対応できる特徴があります。
SUNAO製薬ではOEMでご依頼いただく製造も自社で販売している商品もファブレスで対応しております。
ご希望の形状やスケジュールに最適な提携工場を手配し、対応させていただきます。
対応できる工場や製造方法に限らず、配合は成分の相談から対応させて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。