OEM(受託製造)コラム
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シャンプーOEMガイド:成功する製品開発と販売戦略を解説
シャンプーは日常的に使用されている生活必需品の一つです。
健康や美容の商品は消費者のニーズが多様化していますが、シャンプーは特定のターゲット層に特化した製品を作る事で、ニッチな市場を狙える可能性があります。
この記事では、シャンプーをOEMで製造する際のポイントについて紹介します。
これから製品作りを検討されている方はこの記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、シャンプーのOEMをお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。
目次
シャンプーの法律上の分類
シャンプーは法律上では化粧品に分類されています。
頭皮や髪の毛の汚れを落として、ふけや痒みを抑え清潔に保つ為の洗浄用化粧品です。
その為、商品を作る際は化粧品の薬機法ルールに従って製造する必要があります。
シャンプー市場の動向
日本のヘアケア市場は、健康的で自然な髪の毛を求める消費者の健康意識の高まりにより、需要は増加傾向にあります。
矢野経済研究所の市場調査によると、2024年から2032年の間に年平均成長率4.18%で成長する事が予測されています。
シャンプーの機能だけでなく、持続可能な資源から抽出された成分を使用した製品や環境へ配慮されたエコフレンドリーな商品の人気が高まっています。
また、脂性毛や乾燥毛用のシャンプー、シニア向けのヘアケア製品など、消費者の多様なニーズに応える商品が求められており、以前と比較して高価格帯のシャンプーの売上も伸びてきています。
ヘアケア市場は多数の企業が参入している為、質の高い商品や多様なニーズに応えた商品が今後も求められます。
シャンプーOEMとは
OEMとは、製造工場が他社のブランドの製品を代わりに製造する事で、Original Equipment Manufacturingを略した言葉です。
シャンプーを仕入れて販売するのみの場合は不要ですが、本来シャンプーを製造販売するには化粧品製造販売業許可を取得する必要があります。
許可を得るにはある程度の設備を整える必要があり、費用と時間がかかります。
ただし、既に製造販売業許可を取得している製造会社に委託すれば取得は不要です。
初めて商品を製造する場合はOEMで依頼する事をおすすめします。
シャンプーの種類
シャンプーの種類について紹介します。
それぞれの特徴を把握してターゲットのニーズに沿った商品作りが出来る様にしましょう。
ノンシリコンシャンプー
ノンシリコンシャンプーとは、シリコンが配合されていないシャンプーです。
髪や肌、環境に良いとされて人気が高まってきています。髪の毛をコーティングするシリコンが入っていない事で、さらっとした軽い仕上がりになるのが特徴です。
毛量が少なくてボリュームを出したい方、軽い仕上がりを求めている方向けのシャンプーです。
コーティングするシリコンが入っていない為、ドライヤーなどの熱のダメージをダイレクトに受けやすく、髪の毛の状態によってはキシんだ仕上がりになってしまう事もあります。
アミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分をメインに配合しているシャンプーです。
洗浄成分は石油由来の成分を使用した商品が多いですが、石油由来は洗浄力が強い為、髪や肌への負担となる事があります。
アミノ酸系のシャンプーは、洗浄力がマイルドな点が特徴で、皮脂を落としすぎずダメージが少ない点がメリットです。
頭皮や髪の毛の乾燥に悩む方、デリケートな方に向けののシャンプーです。
洗浄力が弱めな為、毛髪剤を使用している場合は汚れが残ってしまう場合があります。
シリコンシャンプー
シリコンシャンプーは、ノンシリコンシャンプーの反対でシリコンを使用しているシャンプーです。
ほとんどのシャンプーには、シリコンが配合されています。髪の毛の表面をコーティングするように吸着する事で、ヘアカラーやパーマなどによるキューティクルの乱れを整える役割があります。
シリコンが配合されているシャンプーは、髪の指通りを良くしてパサつきを抑え、光沢感を出す事ができます。
滑らかな仕上がりになる事から、髪が広がりやすい方、まとまりが欲しい方向けの商品として人気です。
その他のシャンプー
その他に、水を使わずに使用できるドライシャンプーがあります。
スプレータイプが多く、アウトドアや災害時、入院時などお風呂に入れない環境の時に使用される事が多いアイテムです。
薬用シャンプーは化粧品ではなく医薬品に分類されます。
医薬品なので高い効果を望める商品ですが、通常のシャンプーよりも基準が厳しくなる為製造のハードルは上がります。
OEM製造だからできるシャンプーの販売方法の例
シャンプーはドラッグストアで多数販売されていますが、ドラッグストアの商品は大手企業の商品が低価格帯で販売されています。
大手企業は自社工場での製造と大量生産により製造費用を抑えている為、同じステージで競争するのは大変です。
美容室などで顧客向けにオリジナルシャンプーの販売をしたり、成分や仕様にこだわって高機能な商品を作るなど、ターゲットを絞って販売すると良いでしょう。
コンディショナーもOEMで製造可能な為、シリーズ展開も可能です。
仕入れて販売するよりも利益率が高い為、オリジナル商品で販売する場合はOEM製造がおすすめです。
SUNAO製薬での製造事例
実際に製造のご依頼をいただき、SUNAO製薬で納品させていただきました商品の事例をご紹介します。
小ロットで製造したオリジナルシャンプー
関東で美容室を経営されているお客様からのご依頼で、シャンプーとコンデショナーを製造させていただきました。
製造ロットは各1000本づつで、容器デザイン等も対応させていただきました。
店頭でオリジナル商品として販売されており、使い心地を改良した商品のご相談もいただいています。
使い心地にこだわったノンシリコンシャンプー
同じく美容室で販売するのシャンプーの製造をご依頼いただきました。
ノンシリコンシャンプーですが使用感が好評で、洗髪後の指通りにご満足いただいています。
購入されたお客様の中には、髪だけではなく全身を洗うために使われる方も多くいらっしゃるそうです。
OEMで製造した場合の費用/納期
シャンプーをOEMで製造する場合、ロットは500本から製造する事ができます。
納期はその時の状況により変わりますが、新規で製造をする場合には使用感の確認のための試作などでどうしても時間が必要です。2ヶ月ほどを考えておくと良いでしょう。
費用は使用する原料や香料によって変わりますが、500本の場合は約50万円ほどかかります。
納期や費用は目安となる為、詳しく知りたい方は直接お問い合わせください。
シャンプーの製造についてのまとめ
ヘアケア市場は、消費者の健康意識の高まりにより今後も成長が予測されています。
特に、消費者の多様なニーズに沿った商品が求められている為、商品作りをする際はターゲットの需要を調査して機能や成分を決めるようにしましょう。
SUNAO製薬ではシャンプーのOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はお気軽にご相談ください。