OEM(受託製造)コラム
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鉄分補給のためのサプリメント。製造のアイデアとノウハウを紹介します。
鉄分は、女性を中心に不足しがちな必須ミネラルの1つです。
近年「フェムケア」という言葉も注目され女性に関する商品やサービスが発展してきている事から、鉄分を補給する商品の需要は今後も高まる事が予測されます。
この記事では、鉄分補給のサプリメントを製造する際のアイデアについて解説します。
これから製造を検討している方は、この記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEMをお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。
目次
鉄分サプリが必要とされている理由
食生活や生活スタイルの変化により、鉄分不足による貧血を起こす方が増えてきています。
特に、女性は全体を通して40%、月経のある20代〜40代の女性の65%が鉄分不足であると言われています。
食生活の変化に加えて、食材に含まれる鉄分も低下してきており食事からでは十分な鉄分を補給しにくい環境になって来ています。
鉄分が不足すると、貧血だけでなく倦怠感やめまい、息切れ、免疫力の低下などあらゆる不調が現れます。
その為、女性を中心に、確実に補給できる鉄分サプリが必要な方は増えてきています。
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鉄分の種類
鉄分の種類について説明します。種類によって豊富に含まれている食材や吸収率にも違いがある為、どの鉄を使用して商品を作るか決める際の参考にしましょう。
ヘム鉄
ヘム鉄は、赤身の肉やレバー、カツオやマグロなどの赤身の魚などに多く含まれています。
タンパク質と結合した状態で存在し、他の鉄分と比較して体内での吸収率が高く、10%〜20%ほどの吸収率があると言われています。
非ヘム鉄
非ヘム鉄は、野菜や牛乳に多く含まれている鉄分です。
ヘム鉄と異なり、タンパク質と結合はしていなく、吸収率は低いのが特徴で、吸収率は2〜5%と言われています。
非ヘム鉄はそのままだと体内に吸収しにくい為、吸収を助けるビタミンCと一緒に摂取して吸収をサポートする必要があります。
フェリチン鉄
フェリチン鉄とは、肝臓や脾臓で蓄えられている貯蔵鉄の事を言います。
フェリチンとは体内に存在する鉄分を貯蔵する事ができるタンパク質です。
このタンパク質が複数の鉄を包み込んだ状態で肝臓や脾臓で蓄えられており、必要に応じて鉄を供給します。
血液検査では、フェリチン値の数値でどの位貯蔵鉄があるかを判断し、その数値を参考に鉄分が不足しているか判断します。
大豆に含まれる鉄分はフェリチン鉄の状態で存在している事が確認されています。その為、大豆由来の鉄分を使用すればサプリメントでフェリチン鉄を補給する事ができます。
鉄分サプリメントでよく製造される形状
鉄分サプリメントでよく製造される形状について紹介します。様々な形状で作る事ができる為、ターゲットの使用シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
打錠
鉄分の原料は粉末タイプが多い為、打錠は相性の良い形状です。
一般的な水で飲むタイプの他に、噛んで服用するチュアブル状は美味しく風味付けをすればお菓子感覚で鉄分が補給できる商品を作る事ができます。
水がなくても摂取できる点もメリットの一つです。
カプセル
ハードカプセルとソフトカプセルの両方で作る事ができます。
鉄分の原料は、使用する原料にもよりますが特有の香りがある物もあります。
カプセルは香りや味をマスキングできるメリットがあるので、原料の香りが気になる場合はカプセルにする事をおすすめします。
鉄分の他にクセのある原料を入れる場合もカプセルを使用すると良いでしょう。
ドリンク
美味しく鉄分を補給できるアイテムとして、ドリンクタイプの商品も多く販売されています。
小瓶タイプの商品や、飲むヨーグルトや野菜ジュースなどの普段飲む商品の中に鉄分が添加された物など種類は様々です。
プルーンなどの鉄分が豊富に含まれている食材の風味にすれば、鉄分補給のイメージがつきやすい商品になります。
グミ
お菓子感覚で栄養補給できる商品として、グミサプリは人気です。
鉄分補給の商品のターゲットは殆どが女性な為、持ち運び便利で美味しく手軽に補給できるグミサプリはおすすめの形状です。
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鉄分サプリメントを製造する際の注意点
鉄分サプリメントを製造する際の注意点について紹介します。
組み合わせる原料によって吸収のしやすさが変わる為、処方を決める際の参考にしましょう。
鉄分の吸収を下げる成分は配合しないようにする
鉄分の吸収を抑制する成分としてタンニンがあげられます。
タンニンはポリフェノールの1種で、紅茶やコーヒー、緑茶などに多く含まれています。
あまりサプリメントで配合される成分ではありませんが、コーヒー味や紅茶味などの味付けで使用する場合は避けた方が良いでしょう。
鉄分の吸収を助ける成分を一緒に配合する
鉄分の吸収を抑制する成分とは反対に、吸収を助ける栄養素があります。代表的な栄養素は非ヘム鉄の吸収を助けるビタミンCです。
他にも、吸収された鉄分を体内の細胞に運ぶには、タンパク質に含まれるトランスフェリンが必要です。
その為、タンパク質を補給する商品に鉄分も強化して、効率よく鉄分が補給できるアイテムにしても良いでしょう。
空腹時の服用で胃に負担をかける可能性がある
鉄分などのミネラル成分は分子が大きい為、空腹時に摂取すると胃に負担がかかり、ムカムカするなどの症状が出る場合があります。
サプリメントは食品なので、摂取タイミングの指定はできませんが、説明の中で記載したり、Q&Aに記載するなどして案内すると良いでしょう。
摂取上限がある
鉄分は不足しやすい栄養素ですが、摂取上限もある事は覚えておきましょう。
もし、鉄分を取りすぎてしまうと下痢、腹痛、嘔吐などの不調が出てしまう為、配合量を決める際は上限を超えていないか注意が必要です。
まとめ
鉄分サプリメントは、今後も女性を中心に必要とされるアイテムである事が予測されます。
すでに市場にも沢山の鉄分サプリメントが販売されている為、商品を考える際は組み合わせる原料や形状を工夫して、オリジナルの商品を作るようにしましょう。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEM製造をお受けしております。商品の製造をご検討中の方は是非SUNAO製薬にお問い合わせください。