OEM(受託製造)コラム
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製造における出来高(できだか)とは
製造のご依頼やお打ち合わせで「出来高(できだか)」という言葉を耳にしたことはありますか?
株式取引や製造業などでも出来高という言葉が使われていますが、それぞれに意味が異なります。
この記事では、初めてサプリメントや化粧品の製造を依頼する方に、出来高と出来高納品になる理由を分かりやすく解説しています。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造、化粧品のOEM製造を承っております。お気軽にお問い合わせください。
出来高とは
製造における出来高とは、製造によって出来上がった製品の数量を指します。
残念ながらサプリメントでも、化粧品でも、ご注文いただいた数量ピッタリで納品することは難しいのが現状です。
ハードカプセルの商品を1,000袋ご注文いただいた場合、納品する数量は1,010袋だったり、984袋だったりと変動してしまい、一定にはならないのです。
上記のように発注数量ではなく、製造した結果出来た商品の数に合わせて納品すること『出来高納品』と呼びます。
出来高は製造するたびに異なってきます。1回目の出来高が1,010袋だったからといって、次回以降も1,010袋納品になるとは限らないのです。
出来高納品になる理由
工場で製品を製造する場合、下記のような理由でどうしてもロスが起こってしまいます。
- 製品の欠け、割れが発生する
- 機械への原料の付着
- 容器の汚れ、破損
- 容器への印刷のずれ等
つまり、使った原料から同じ量の製品ができあがることはありません。
そのため、出来高でお納めする場合には多少多めに出来上がるように製造を行いますが、ロスが多く希望納品数を下回ることも十分にあり得ます。
また、化粧品の場合は上記のようなロスの他に、工場及び弊社での保管品の確保(各1本ずつ)が法律で義務付けられています。
※化粧品の保管品の確保は医薬品医療機器等法施行規則第90条で定められています。
ロスの発生率、発生事象は毎回異なるため、出来高は作ってみなければ分かりません。
製造が完了し、納品する際に初めて正確な納品数量が分かるのです。
SUNAO製薬では出来高での納品をさせていただいております。
お納めする商品の数量についてはロス・保管品の確保の為ご発注数量よりも増減いたしますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
出来高納品の割合
注文数と出来高の数量には5%程度の誤差が発生します。
1,000個のご注文をいただいた場合は、950個~1,050個程度の出来高となります。(あくまで目安です)
出来高についてのよくある質問
出来高についてよくある質問をまとめてみました。
- 出来高の差を小さく押さえる方法はありますか?
- 製造の注文数が大きくなると、ロスの比率も小さくなりますので出来高のブレも押さえることが可能です。
- 発注数より出来高数が少なかった場合どうなりますか?
- 出来た分を納品させていただき、発注時にご入金いただいている場合は、不足数量分をご返金させていただきます。
- 発注数より出来高数が多かった場合は、商品・料金はどうなりますか?
- 超過分も含めて納品し、超過分の料金を追加請求させていただいております。
- 出来高ではない依頼は可能ですか?
- 可能ですが、料金が変動いたしますので、ご依頼時にその旨をお伝えくださいませ。
その他、ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。