OEM(受託製造)コラム
BLOG
エクオールサプリのOEM戦略|更年期・フェムケア市場で選ばれる企画・製造の考え方

エクオールは、女性ホルモンに似た働きを持つ成分として、更年期症状のセルフケア需要の高まりとともに注目されています。
需要が高まっている分、商品を製造する際はターゲットに合わせた処方設計だけでなく競合との差別化やリピート施策をどの様に組み込むかが成功の鍵となります。
この記事では、エクオールサプリを作る際の戦略について解説します。
これからエクオールサプリの製造を検討されている方はこの記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、サプリメント・健康食品のOEM製造を承っております。製造をご計画中の方はお気軽にお問い合わせください。
目次
エクオールとは

エクオールとは、大豆に含まれるイソフラボン(ダイゼイン)が、腸内細菌の働きによって変換されてできる成分です。
女性ホルモンであるエストロゲンとよく似た構造と働きを持つことが特徴です。
エクオール原料の現状
エクオールの原料卸は、現状1社しか行っていません。
また、原料は販売者が購入して、製造工場やOEMメーカーに製造依頼する必要があります。
その為、商品企画の段階からエクオール原料だけに依存せず、代替原料や別アプローチも視野に入れて検討することが重要です。
そのため「エクオール乳酸菌」の様なエクオール産生菌を使ったアプローチが増えています。
代替原料は下部で紹介しているため参考にしてください。
エクオールサプリ市場の動向

エクオールサプリの市場動向とニーズについて紹介します。
高齢化の進行とセルフケア意識の高まりを背景に、エクオールサプリ市場は安定した需要が見込まれています。
女性の悩みと市場伸長
40〜60代の女性を中心に、更年期前後の「女性ホルモンのゆらぎ」に対する不安は年々高まっています。
その解決策として、医薬品ではなく日常的に取り入れやすいサプリメントの需要が高まっています。
国内市場では、更年期ケアサプリ市場は2024年には200億円超の規模に達すると見込まれており、今後も伸びていく事が予測されます。(参照元:株式会社富士経済)
エクオールの働き

エクオールは、体内でエストロゲンと同じような作用をする成分として、女性ホルモン低下に伴う体の変化と深く関わっています。
ここではエクオールの働きについて説明します。
更年期症状へのサポート
更年期に入ると、エストロゲンの分泌量が急激に低下し、ホットフラッシュ、のぼせ、発汗、イライラなど、心身の不調を感じやすくなります。
エクオールはこの様なホルモンバランスの変化に伴う不調をサポートする成分として期待されています。
骨粗しょう症対策への期待
エストロゲンは骨の健康維持にも深く関わっており、更年期以降はエストロゲンの低下により骨密度が低下しやすくなります。
エクオールは骨代謝に関与するとされており、年齢を重ねた女性の骨の健康を内側から支える成分として注目されています。
エクオールを産生できない人もいる
実はエクオールは、大豆イソフラボンを摂取すれば誰でも体内で作られるわけではありません。
腸内に特定の細菌を持つ人だけがエクオールを産生でき、日本人女性ではおよそ半数程度にとどまるとされています。
その為、大豆製品を意識して摂っていても、体質や腸内環境によっては十分なエクオールを得られないケースがあります。
そういった場合には、サプリメントで補う必要があります。
エクオールサプリで期待される効果

こうしたエクオールの特性を背景に、更年期世代を中心とした女性向けサプリメントとして、さまざまな切り口での商品展開が進んでいます。
ここでは、特に関心の高い代表的な効果について解説します。
更年期ケア
更年期に入ると、エストロゲンの分泌量が急激に低下し、それに伴った心身の不調が出てきます。
エクオールはエストロゲンのような働きをして、ホルモンバランスの変化に伴う不調をサポートします。
近年、更年期女性向けのエクオールサプリも増えており、「更年期ケアといえばエクオール」という認識も広まっています。
骨密度・関節ケア
更年期以降は、エストロゲンの低下により骨密度が低下しやすく、将来的な骨粗しょう症や関節の不調を意識する女性が増えていきます。
エクオールは骨代謝に関与するとされ、年齢を重ねた女性の骨や関節の健康を内側から支えるサプリメント設計が期待されています。
肌のハリ・しわへのアプローチ
エクオールはエストロゲン様作用を通じて、肌のうるおいやハリ感を保つ働きが期待されています。
エイジングサインが気になりだす、更年期以降の女性にとって、美容面でのニーズも満たせる成分です。
エクオールサプリOEMで差別化する処方・形状設計

エクオールサプリで差別化のある商品を作る場合の方法について紹介します。
これから商品作りを検討されている方は参考にしてください。
メイン成分とサポート素材の選定
エクオールサプリOEMでは、近年「エクオール乳酸菌」を主成分とする設計が主流です。
大豆イソフラボンや乳酸菌素材を組み合わせることで、エクオール産生をサポートしながら、女性ホルモンのゆらぎと腸内環境の両面にアプローチする事での相乗効果が期待できます。
形状・飲みやすさの工夫
エクオールサプリは様々な形状での製造が可能です。
ハードカプセルは成分の安定性が高く、においや味を感じにくい点が特長です。
打錠(錠剤)はコスト管理や大量生産に向いており、製造費用を抑えたい場合におすすめです。
スティックゼリータイプは持ち運びに便利で、風味付けをすれば美味しく摂取する事ができます。
香料の工夫やマスキング技術を活用することで、原料特有のにおいや後味を抑え、美味しく摂取できる商品にする事が可能です。
さらにカプセルや粉末の場合も、携帯用パウチや分包タイプにすることで、外出先でも摂取しやすくなり、忙しいライフスタイルに合わせた継続しやすい商品につながります。
エクオールサプリのマーケティング戦略

エクオールサプリは様々な効果を訴求できる為、ターゲットに合わせた訴求軸の設定が重要です。
医師監修や臨床データ、モニターの声を活用することで信頼性を高めた商品を作る事ができます。
大手が既に先行投入しているため、効果別に代替原料を用いて差別化や価格競争を避ける戦略がおすすめです。
エクオールの代替原料

エクオールの代替原料は、訴求したい効果ごとに適した素材が異なります。
下記では、更年期ケア・骨関節サポート・美容ケアの3つの目的別に、原料の特徴や商品設計のしやすさを整理しています。
更年期ケア(フェムケア)の代替原料
| 原料名 | 効果 | 特徴 |
|---|---|---|
| エクオール乳酸菌 | 女性ホルモン様 | フェムケアのベース素材 |
| 大豆イソフラボン | 女性ホルモン様 | 王道・ベーシック処方 |
| プエラリア・ミリフィカ | 女性サポート | 差別化・高付加価値 |
| 月見草油 | ホルモンバランス | ストーリー訴求型 |
骨・関節サポートの代替原料
| 原料名 | 効果 | 特徴 |
|---|---|---|
| エクオール乳酸菌 | 骨・体内環境 | ベース+複合向き |
| 大豆イソフラボン | 骨の健康 | 女性向け定番処方 |
| ビタミンD | 骨密度 | 骨訴求の軸素材 |
| カルシウム | 骨・ミネラル | 分かりやすさ重視 |
美容・肌ハリケアの代替原料
| 原料名 | 効果 | 特徴 |
|---|---|---|
| エクオール乳酸菌 | 美容・体内環境 | フェム×美容の新定番 |
| コラーゲンペプチド | 肌・ハリ | 美容イメージが強く引き合いが多い |
| ヒアルロン酸 | 潤い | 美容系サプリの定番素材 |
| プラセンタエキス | 年齢美容 | 高価格帯・エイジング訴求 |
実際のサプリ開発では、単一原料にこだわるのではなく、目的に応じて複数原料を組み合わせることで、差別化や継続性のある商品設計が可能になります。
企画から販売までのスケジュール

サプリメントの製造は、最短でも約2~3ヶ月ほどかかります。
スケジュールは、工場のラインの混み具合や形状・仕様による製造工程の数、セットアップ工程の数などにより変わります。
その為、製造スケジュールは最短納期から1〜2ヶ月の余裕を持っておくと安心でしょう。
商品の製造期間は、事業計画に直結する重要な要素です。 商品の製造は必ず一定の期間が必要となる為、「できるだけ早く始めたい」という想いと実際にかかる期間にはギャップが出てしまう事があります。 製造期間を正しく理解することで無理のない事業計[…]
具体的な製造スケジュールは、SUNAO製薬OEMのお問い合わせから納品までの流れを参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- エクオール原料が使えない場合でも、更年期・フェムケア向けサプリは企画できますか?
- はい、可能です。エクオール原料は供給や取り扱いに制限がある場合もありますが、エクオール乳酸菌や大豆イソフラボンなど、同じフェムケア領域でアプローチできる代替原料があります。訴求したい悩みや商品コンセプトに応じて原料を選定することで、エクオールにこだわらない企画・製造も十分に検討できます。
- エクオールサプリは、どのような商品形状で企画するケースが多いですか?
- 一般的には、カプセルや錠剤といった毎日続けやすい形状が多く採用されています。一方で、美容やフェムケア要素を強めたい場合には、粉末やゼリータイプなど、飲みやすさや体験価値を重視した形状が選ばれることもあります。ターゲット層や価格帯、継続性を踏まえて形状を検討することが重要です。
- エクオールサプリのOEM企画は、どの段階から相談できますか?
- 「エクオール以外の処方は決まっていない」「今ある販路を活かしてサプリを製造したい」といった企画初期の段階から相談されるケースもあります。原料選定や処方設計だけでなく、ターゲット設定や訴求軸の整理なども含めて検討することで、企画の方向性を明確にすることができます。
まとめ

エクオールは、更年期症状のセルフケア需要の高まり・高齢化の進行を背景に、今後も安定した需要が見込まれる成分です。
一方で、原料供給の制限や競合商品の増加により、「エクオールを使うかどうか」だけでは差別化が難しい市場になりつつあります。
そのため、エクオールサプリのOEM企画では、成分そのものに依存するのではなく、どの悩みに、どの切り口でアプローチするか、代替原料や形状も含めて、どのような商品設計を行うかといった戦略的な企画・製造の視点が重要になります。
SUNAO製薬では、原料選定や処方設計にとどまらず、経験をもとに製造・販売のご提案も行っています。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はご相談ください。




