OEM(受託製造)コラム
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育毛サプリメントOEMの完全解説|成分選定から製造のポイントまで

育毛サプリメント市場は成長傾向にあるカテゴリーで、既存販路を活用した新規事業として注目されています。
育毛(養毛)サプリメントを製造販売する際、成分の選定や薬機法の対応など、製造前に押さえておくべきポイントが多いので注意が必要です。
この記事では育毛サプリメントをOEMで製造する場合のポイントについて解説します。
SUNAO製薬では、サプリメント・健康食品のOEM製造を承っております。製造をご計画中の方はお気軽にお問い合わせください。
目次
なぜ育毛サプリOEMが注目されているのか

育毛サプリOEMが注目される理由は、市場成長性・リピート性・差別化のしやすさにあります。
近年、日本の育毛サプリメントや育毛トリートメント市場は安定した成長を続けています。
2024年には、育毛関連の商品で8億3,800万米ドルの収益を達成し、2030年には13億7,860万米ドル規模へ成長する見通しとされています。
また、2025年から2030年にかけて年平均成長率8.7%と高い伸びが期待されており、特にサプリメント分野は最も急速な成長を記録すると予測されています。
このような市場環境の中、育毛サプリメントは既存販路を持つ事業者にとって新規事業として非常に参入しやすいカテゴリーです。
育毛サプリメントは、効果を実感すれば継続摂取に繋がりやすい商品特性を持つため、高いリピート率が期待できる点も大きな特徴です。
特に男性においては、薄毛は自己喪失感に直結するため、問題意識が高く、そこに対するコストをかけることに抵抗がありません。
成分設計や訴求方法で差別化が付けやすい商品でもある為、独自性のあるオリジナル商品を作る事が可能です。
育毛サプリでよく使われる成分と選び方

育毛サプリでよく使われる成分について紹介します。
商品を製造する際の原料選びの参考にしてください。
| 成分 | 特徴 |
|---|---|
| ノコギリヤシエキス | 脱毛の原因となる5αリダクターゼを阻害する事での育毛効果が期待できます。 |
| 高麗人参 | 血流促進効果により、毛母細胞に酸素や栄養が届きやすくなります。 |
| 亜鉛 | 髪の主成分であるケラチンを合成するために必要不可欠なミネラルです。 |
| リジン | ケラチンの合成に関与したり、亜鉛の吸収を助ける働きがあります。 |
| シトルリン | 一酸化窒素の産生を促す事による血管拡張作用がある事から、毛母細胞に酸素や栄養を届けやすくします。 |
| アルギニン | シトルリンと同様に、血管拡張作用により毛母細胞に酸素や栄養を届けやすくします。 |
| イソフラボン | エストロゲンに似た働きをするイソフラボンは、抜け毛の防止や髪のハリ・コシを保つ作用が期待できます。 |
| ビタミン | ビタミンは毛髪の成長に必要不可欠な栄養素であり、育毛環境を整える土台成分です。 |
訴求力を高める選び方
育毛サプリの成分設計で重要なのは「成分数を増やすこと」ではなく、「誰の、どんな悩みに向けた設計か」を明確にすることです。
使用する成分を決める際、訴求に合ったメイン成分を主軸に、相乗効果を狙える複合処方にすると付加価値がつくのでおすすめです。
例えば、女性向けの場合は美髪など美容効果も期待できるイソフラボンやビタミンの組み合わせ、男性向けは亜鉛やアルギニン、シトルリンなど男性ホルモン(テストステロン)の向上による髪質のケアなどです。
エビデンスのある成分を選べば訴求力もアップする事ができます。
育毛サプリOEMで失敗しないコツとマーケット戦略

育毛サプリを製造販売する際のコツとマーケット戦略について紹介します。
法律に関わる内容もある為しっかりと確認しておきましょう。
注意すべきは「薬機法」
育毛に効果のある成分は多数ありますが、医薬品成分を配合する事は薬機法に抵触するため、製造できません。
例えば、ミノキシジルやフィナステリドといった医薬品成分はサプリメントには配合不可です。
サプリメントはあくまで「食品」に分類されるため、食品成分のみ配合する事ができます。
また、広告表現においても「育毛する」「発毛する」「薄毛が治る」など、医薬品的な効能効果を示す文言は使用不可です。
法規制に抵触しない為には、どこまで書けるのかをOEMメーカーと連携しながら慎重に確認していくことをおすすめします。
経験豊富なOEMメーカーのチェックを受けることで、トラブルを未然に防ぎ安心して商品を販売する事ができます。
継続摂取を意識した設計
育毛サプリメントは効果を体感すれば継続摂取に繋げやすい商品です。
その為、商品を作る際、「続けやすさ」を意識した設計にする事は欠かせません。
例えば、飲みやすい形状やサイズにする事、使用シーンに合わせた形状やパッケージ、継続購入しやすい価格設定など、ターゲットが負担なく、心地よく使い続けられる商品作りをする事が売上アップにつながります。
差別化ポイントの明確化
育毛サプリメントは他社でも販売されている為、競合商品と差別化できるポイントを明確にする商品作りが重要です。
配合する成分の組み合わせや配合バランスで独自性を作る事は、わかりやすい差別化に繋がる為おすすめです。
ターゲットが男性向けなのか女性向けなのかに応じて、悩みに寄り添った訴求設計をすると良いでしょう。
例えば、女性であれば“育毛”+“美髪(ハリ・コシ・ツヤ・しなやかさ)”の2つをアプローチした商品、男性であれば“育毛”+”太さと密度”など、ただ育毛するだけでなく質も加味した内容にすると、付加価値がつく為おすすめです。
配合する成分は、エビデンスのある成分を採用することで商品への信頼性が高まります。
既存顧客・既存商品の活用戦略
育毛サプリメントを効果的に展開するには、既存顧客や既存商品の強みを活かした戦略が有効です。
すでにブランドのファンになっている既存ユーザーの悩みに合わせた訴求設計を行い、定期購入やまとめ買いなど継続摂取を促す導線をつくることで、売上の安定化が期待できます。
また、既存商品の信頼性を活かしてセット販売を行えば、客単価の向上にもつながります。
さらに、ブランドとして統一感のあるパッケージデザインにすることでシリーズ全体の相乗効果を生み出し、ブランド力の向上とリピート促進の両面で高い効果が期待できます。
育毛サプリOEMの費用感と最小ロット

育毛サプリをOEMで製造する場合のロットと費用の目安について、SUNAO製薬に依頼した場合をもとにご紹介します。
より具体的な詳細を知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。
初期費用と最小ロット
育毛サプリメントを初めて作る際、本製造に入る前に試作は必ず行う必要があります。
試作費用は、サプリメントの形状や使用する原料にもよりますが1万円〜20万円ほどかかります。
仕様決定後、本製造に入ります。
最小ロットは、カプセルを例に出すと5万粒〜、費用は50万円〜です。
その他、包装・パッケージ費用がかかる為、初期費用の合計目安は約70万円〜です。
これは形状や仕様により大きく変動する為、より具体的な費用が知りたい場合はお問い合わせフォームからご相談ください。
在庫リスク最小化の戦略
初めて育毛サプリメントを販売する場合、初回は最小ロット(錠剤なら約5万粒)で製造し、市場の反応を見ながら調整することで在庫過多のリスクを抑えられます。
販売実績が出てからロット数を増やしていけば、製造単価を下げて利益を上げつつ売上を伸ばす事ができます。
また、既存の販路を活用して継続摂取に繋げていけば、安定した売上基盤が作れるため、在庫リスクも大幅に軽減できます。
よくある質問
- 育毛サプリOEMは初心者でも始められますか?
- はい、可能です。既存販路やブランドをお持ちであれば、小ロットから始めることでリスクを抑えた展開が可能です。
- 育毛の効果をどこまで表現できますか?
- サプリメントは食品のため、「育毛」「発毛」といった表現は使用できません。OEMメーカーと相談しながら、薬機法に配慮した訴求設計が必要です。
- どのくらいで商品化できますか?
- 形状や処方にもよりますが、試作から本製造まで、商品仕様やデザインまで固まっていれば4~5ヶ月程度で商品化可能です。
まとめ

育毛サプリを製造する際は、成分設計だけでなくターゲットに合った訴求や継続しやすい商品仕様など、細部まで丁寧に作り込むことが重要です。
育毛アイテムはエビデンスの有無や表現の適正さによって信頼性が左右されるため、薬機法に注意しながら、商品を使用するメリットをイメージさせられる販売戦略を立てましょう。
育毛サプリは継続摂取によるリピートが期待できるアイテムだからこそ、長期的な視点でブランド価値を高めることが重要です。
最初から完璧な設計を目指すのではなく、市場の反応を見ながら仕様を調整していくことで、長く愛される商品に育っていくケースも多くあります。
実績のあるOEMメーカーと相談しながら、育毛サプリの製造を進めてみませんか?
SUNAO製薬では育毛サプリのOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はご相談ください。



