OEM(受託製造)コラム
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化粧品製造には時間が必要!?製造期間が長くなる3つの原因と解決策。
化粧品は、美容商品なので成分・効果以外にも見た目や広告なども美しく仕上げたいと思うものです。
ただ、一般的に化粧品は健康食品に比べ長い製造期間が必要な場合はほとんどです。
これから化粧品の販売を計画されている方は、以下の事を気にされるかもしれません。
- 化粧品の製造期間はどれくらい?
- 短い期間で仕上げるコツはなに?
この記事では、化粧品を製造する際に時間を短縮するために、時間がかかる原因と解決法を解説します。
SUNAO製薬は化粧品のOEM製造をお受けしております。お気軽にお問い合わせください。
目次
製造期間が長くなる理由は「こだわり」。
「こだわり」は良い方向に作用すれば品質を高める良い結果に繋がりますが、悪い方に作用すれば作業の進行を送らせてしまいます。
ここでは化粧品のOEM製造で、具体的にこだわってしまい時間がかかってしまう3つの要因と解決策をお知らせします。
1.容器にこだわり過ぎる
化粧品を製造する場合、容器や箱にも美しさを求めたくなります。化粧水を入れる容器なども特注でオリジナルから作りたくなる場合もあるかもしれません。
ただ、容器を1から設計し製造をするとなると多くの工程があり、容器製造を海外で行っている場合には、試作のやり取りや納品までのタイムラグなど、時間がかかる要素がたくさんあります。
OEM製造で作る商品が、初めて作る商品やこれらかブランドイメージを作っていく段階では、こだわり過ぎると時間ばかりが過ぎてしまいます。
しかし、せっかく作ろうとしている商品が、パッケージ待ちで販売できないとなると、少しもったいない状況です。
パッケージにこだわりすぎるのは、納期を急がれる方は避けたほうが良いかもしれません。
解決策:既存の容器を利用する
容器メーカーがすでに製造している既存品の中から選択することで、新しく作る場合にかかる時間は短縮できます。
もちろん、既存の容器は多数の種類があるのでその中でこだわるのはOKです。
素材や色、形や容量も様々ですので、商品イメージに近いものを選び、商品化しましょう。
既存の容器でも十分に商品の魅力を表現することは可能です。
2.香りにこだわり過ぎる
香りは化粧品として使うものには不可欠な要素です。
もちろん香水・フレグランスはニオイにこだわるべきですが、それ以外の化粧品でこだわりが強いまま進めると、時間ばかり過ぎてしまいます。
確かに、人間の鼻は機械より優れているので僅かな違いも判断してしまいますが、体調や気分で心地よいと感じる香りも異なります。
香りは香料の組み合わせや比率によって幾万通りにも変化します。こだわって試作を繰り返しても、理想に合う香りにたどり着けない場合もあります。
また、特定の香りを指定した場合には調香のために時間が必要です。
中には高額な香料もあるので、こだわりの原料を使って製造原価に大きく影響が出る場合があります。
香りにこだわり過ぎても、試作に時間がかかりすぎる・原価が大きく変わるようであれば一旦試作の中で一番良かったものを製造するという選び方もあります。
解決策:時間とコストのバランスで判断する
原料には元々ニオイがついているものもあります。場合によっては薬品臭がしたりすることもあるので、覆い隠すために香料を使用している場合もあります。
原料のニオイが感じられず、使用感に影響していないのであれば製造を進めても基本的には問題ありません。
ただ、味を商品の売りにしている場合には、味に沿った香りになっているかを判断基準として問題ありません。
複雑過ぎる香りは、商品の訴求を弱めてしまうこともあるので、こだわり過ぎには注意しましょう。
3.味にこだわり過ぎる
歯みがき粉・マウスウォッシュは分類上、化粧品や医薬部外品とされています。口腔内にいれるものは舌で味を感じるので、味を付けて製造します。
ハミガキであればミントの風味を、口腔洗浄剤などでは甘さを甘味料でつけて製造する場合が多いです。
使用感や味が悪いと継続して使うことが難しくなるので自然とこだわってしまいます。
ただ、香りと同様に試作を繰り返すとその都度時間が必要になりますし、理想的な味にたどり着けない場合もあります。
味は香り以上に複雑で、複数の要素で構成されます。そのため、こだわればこだわるほど複雑になってしまいます。
複数回の試作を繰り返してしまって時間をロスするようであれば、これまでの試作品の中からイメージに近い味のものを選択するという方法もあります。
解決策:時間とコストのバランスで判断する
歯磨き粉やマウスウォッシュは食品ではありません。
食品と同様に口の中に入れるので、味に拘りたい気持ちもありますが、期待する効果がでていることが重要です。
一般的に受け入れられる味付けができたら、製造して市場に受け入れられるか問いかけても良いのではないでしょうか。
化粧品を短納期で製造するための方法:まとめ
確かに商品力を高めるためのこだわりも大事ですが、製造までに時間をかけすぎていることは、時間と試作費という資源・財源を使い続けている状態です。
スケジュールが長びくほど、発売は遅くなり機会損失になるという考え方もあります。
過剰なこだわりは、一度客観的に考えを整理して、商品を届けたい・使っていただきたい方にとってどれくらい大切なのかで判断しましょう。
もし、こだわりがズレている場合には、状況を整理して製造工程を進めた方が得策です。
どんな商品でも最初からヒットしていることはありません。小ロットで製造して、香りや味をターゲットに合わせて調整していくことで、商品力を磨き上げて行くことが大事です。
SUNAO製薬では、化粧品のOEMを受け付けております。スキンケア商品、口腔ケア商品などもご相談いただけます。 お気軽にお問い合わせください。