OEM(受託製造)コラム
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シャンプーバー(固形シャンプー)は今後、市場拡大!OEM製造依頼時のポイントを解説
シャンプーバー(固形シャンプー)は近年注目を集めている商品です。
海外ブランドが商品として販売しており、液体シャンプーではなくても洗髪ができることは認知されてきています。
近年、シャンプーバーを使おうとする動きが起きており、将来の市場は拡大が見込まれています。
シャンプーバーを製造・販売していく動きは日本国内でも活発化していくと考えられます。
SUNAO製薬では、シャンプーバーのOEM委託製造をお受けしております。
この記事ではシャンプーバーの製造のポイントを解説していますので、製造について迷っている方はぜひとも参考にしてください。
目次
シャンプーバーとは
シャンプーバーとは、洗髪に使うための固形石鹸のことで、液体シャンプーが一般化する前には日本国内でもよく使われていた形状です。
以前は洗髪を毎日する習慣はなく、1990年代頃から毎日洗髪をする習慣が定着したと言われています。
液体シャンプーが開発され普及する中で、泡立ちの良さや手軽さから固形シャンプーが徐々に使われなくなりました。
シャンプーバーにはbar(バー:棒状のもの)と名前は付いていますが、形状は石鹸のような四角や丸型のものも販売されています。
シャンプーバーの特徴
シャンプーバーは、固形の状態で製造されたものです。
洗髪成分を濃縮して固形化されており、使うときに髪にこすりつけたり、泡立てたりして使われます。
ただ、石鹸に似た形状から、石鹸で洗髪した時の泡立ちの悪さ・キューティクルが開き髪がきしむなどのマイナスイメージを持たれている方も多いです。
現在販売されている商品は改良され、髪を洗った後のパサツキなども解決した商品がたくさん販売されています。
シャンプーバーの市場は拡大中
世界的にシャンプーバーの市場は拡大すると分析されています。
世界のシャンプーバーの市場規模は2025年までに1700万ドルに達すると予測されている。2018年の同市場は推定1020万ドルで、2019年から2025年にわたり 年平均成長率(CAGR)7.6%で成長するという予測。
~中略~
予測期間(2019年〜2025年)でアジア太平洋地域が最大の成長を予測されている市場で、8.2%のCAGRで急成長すると期待されている。
引用|シャンプーバー市場が急成長—プラスチック包装廃止が後押し| 美容経済新聞
日本国内でもゼロ・ウェイスト(廃棄物を出さない)運動が広がってきており、シャンプーバーの価値が見直されると考えられます。
まだ国産製品が少ないので、その点もチャンスと捉えられると思います。
シャンプーバーが人気の理由
近年SDG’sの観点や使用している成分の観点からシャンプーバーの人気に火が付いています。
液体シャンプーのボトル、詰替え用のパッケージなど、多くのプラスチックが使われています。
シャンプーバーはプラスチックを使わず紙で包装され販売されている商品が多いので、欧米では脱プラスチックを意識する層を中心にその価値を見直されてきています。
また、液体シャンプーの半分以上は水が使われており、シャンプーバーへ切り替えることで自然環境への影響を小さくすることも期待されています。
さらに液体シャンプーには防腐剤が配合されているので、アレルギー等を気にされる方が防腐剤を使っていないシャンプーバーを選ぶ傾向にあります。
シャンプーバーに使われる主な成分
シャンプーバーは洗髪が目的なので洗浄成分が含まれていますが、保湿成分も含まれています。
洗浄成分
洗髪は頭髪や頭皮の汚れを落とすことが目的なので、洗浄力は重要です。
ただし強すぎる洗浄力は刺激も強くなるので、万人向けではない場合もあります。
また酸性かアルカリ性なのかも髪の洗い上がりに影響がでます。
ターゲットとする層を想定した使用感・洗浄力を検討しましょう。
保湿成分
髪や頭皮を洗った後に守る保湿成分は、シャンプーバーにも必要です。
保湿成分がないと、パサパサしたり、まとまらなかったりと使い心地に影響する他、枝毛などのダメージの原因になる乾燥も起きてしまいます。
その他の成分
商品の特徴付けのため、オプションで成分を追加する場合があります。
例えば、香料を使用して特徴的な香りをつけたり、強みとして機能性を追加して他商品との差別化を図る事も可能です。
商品のポジショニングを意識した差別化のために追加を検討してください。
シャンプーバーのパッケージの例
シャンプーバーは脱プラスチックの観点から人気ですので、固形石鹸の様に紙や箱で包装されているものも多く販売されています。
ただ、成分によっては匂いが強かったり、熱・水分に弱い成分もあり、注意が必要です。
販売を検討する際には、パッケージも含めに入れて検討する必要があります。
包装形態は商品の大きさにも影響するので、製造時には包装も見通しを立てておきましょう。
一般的なもの以外にも対応は可能なので、お気軽にご相談ください。
化粧箱を利用する場合
商品を封入する箱は化粧箱と呼ばれ、キャラメル式・ワンタッチ底が一般的によく使われます。
もっとこだわった箱の製造も可能ですが、費用がかさみますので、予算とのバランスでご検討ください。
ネット通販を意識した場合には、送料を抑えられるメール便に対応した厚みを抑えた箱の利用も検討の材料に入れておきましょう。
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封印シールで封をする
化粧箱を使用する場合には開封部に封印シールをはって封をする方法があり、未開封状態の確認をしたり、盗難を防ぐ効果があります。
バージンシール、封印シール、セキュリティシール、封緘シール等と呼ばれますが、円形や楕円形の透明なシールが貼られている商品を目にする機会もあると思います。
加工費用はかかりますが、オリジナルのデザインの対応も可能です。
箱にシュリンク加工
シュリンクとは、薄いフィルムで消費やパッケージを包装する手法です。
匂いが外にもれないようにする機能もあるので、香りを商品特徴とした場合には、他の商品にニオイ移りをしないようにするためにも、シュリンクをおすすめします。
ただ、フィルムを使用することが脱プラスチックに反することになるので、商品コンセプトとの両立ができるかどうかで判断する必要があります。
封印シールで匂いを閉じ込めることができるのであれば、シールでの対応も可能です。
シャンプーバーの強みの作り方
商品には特徴づけも重要です。
シャンプーバーは洗浄力はもちろんですが、髪・頭皮に対しての悩みを解決することが必要です。
- スポーツ後用の洗浄力の高い商品
- 猫っ毛向けのしっとりまとまる商品
- 保湿力を高めたて髪と頭皮に優しいヘアケア商品
- 天然成分をつかったナチュラルな商品
など、独自性を設定しましょう。
すでに既存ブランド商品をお持ちで、商品の軸を展開するためにシャンプーバーの製造をご検討されていれば、既存商品との関連性も忘れずに決めておきましょう。
コンディショナーバーも製造可能
シャンプーに合わせてコンディショナーがあるように、シャンプーバーと同様にコンディショナーバー(固形コンディショナー)を製造することも可能です。
製造の際にはシャンプーバーのpHに合わせて成分処方をまとめるので、シャンプーバーとセットで製造をご検討ください。
SUNAO製薬での製造事例
SUNAO製薬ではパパ世代の頭を整える専用固形シャンプーとして「FATH」を販売開始いたしました。
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シャンプーバーの製造についてのまとめ
SDG’sの波に乗り脱プラスチックの動きは加速しており、シャンプーバーも今後、日本国内での認知度や普及度が上がっていくと考えられます。
販売のことも視野に入れたパッケージを検討し、製造をご検討ください。
SUNAO製薬ではシャンプーバーのOEM製造のご相談も受け付けております。
配合処方や成分から検討させていただくことも可能です。シャンプーバーの製造についてご不明な点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。