アルファGPC
原料のご紹介
脳と体の活力を支えるアルファGPC
アルファGPC/α‑GPC(グリセロホスファチジルコリン)は、天然のコリン誘導体です。
コリン誘導体とは、神経伝達物質アセチルコリンの前駆体であり、記憶力や学習能力、集中力といった認知機能の維持に不可欠な役割を果たしています。
認知機能・記憶力・集中力アップ、そして成長ホルモンの分泌促進などを目的に、サプリメントに配合されています。
アルファGPCは、脳機能改善・認知機能向上・神経保護効果が期待され、現在も研究が進められています。
アルファGPCに期待される効果
認知機能の改善・気分やモチベーションの改善
アルファGPCは、学習、記憶、注意力などの認知機能の向上するとされています。
研究結果によると、アルファGPCを摂取することで、アセチルコリンの合成と放出を増加させ、高齢者の軽度から中程度の認知症における認知症状の改善が見られました。
さらに、ドーパミン、セロトニン、GABAといった神経伝達物質の放出にも影響を与え、気分やモチベーションの改善、急性ストレス下での注意力や反応速度の維持にも貢献することが報告されています。
参考文献:Michael Roman IV、ALPHA-GLYCERYLPHOSPHORYLCHOLINE (A-GPC) SUPPLEMENTATION AND PERCEIVED HEALTH STATUS
集中力・注意力の向上
アルファGPCは、集中力を向上させる効果があるとされています。
研究結果によると、アルファGPCを摂取したグループでは、反応時間テスト(反応の正確さと速度を測定する試験)での誤答が12%減少し、反応の正確性が有意に高まったことが示されています。
参考文献:Josey Lucas Cruse、The Acute Effects Of Alpha-Gpc On Hand Grip Strength, Jump Height, Power Output, Mood, And Reaction-Time In Recreationally Trained, College-Aged Individuals
運動パフォーマンスの向上
アルファGPCは、上半身の筋力・パワー出力を高める効果があるとされています。
研究結果によると、スポーツテスト(プライオメトリック・プッシュアップのテスト)で、アルファGPCを摂取した被験者は、プラセボ群と比較してピーク出力が12%有意に増加したと示されています。
参考文献:Josey Lucas Cruse、The Acute Effects Of Alpha-Gpc On Hand Grip Strength, Jump Height, Power Output, Mood, And Reaction-Time In Recreationally Trained, College-Aged Individuals
成長ホルモン(GH)分泌の増加
アルファGPCは、成長ホルモン(GH)の分泌を増加させる効果があるとされています。
研究結果によると、α-GPCを運動の90分前に摂取した場合、プラセボ(摂取していない群)と比較してGH濃度が約2倍(100%以上)に増加したことが明らかになっています。
参考文献:Josey Lucas Cruse、The Acute Effects Of Alpha-Gpc On Hand Grip Strength, Jump Height, Power Output, Mood, And Reaction-Time In Recreationally Trained, College-Aged Individuals
神経保護作用
アルファGPCには、神経を保護する効果があると言われています。
論文によると、α-GPCはアセチルコリンの前駆体として脳内で迅速にコリンを供給し、脳卒中や虚血性発作後の神経回復を促進すると示されています。
このことから欧州では、頭部外傷や急性脳損傷の治療にも実際に用いられています。
参考文献:Josey Lucas Cruse、The Acute Effects Of Alpha-Gpc On Hand Grip Strength, Jump Height, Power Output, Mood, And Reaction-Time In Recreationally Trained, College-Aged Individuals
一日推奨摂取量
日本では、明確に定められていません。
市販商品では、300~600mg/日が多く流通しています。
アルファGPCでサプリメントを製造する場合
アルファGPCは、記憶力の維持や筋力サポートに関する科学的根拠が複数の研究で報告されている注目成分です。
アメリカではGRAS認定(アメリカの食品医薬品局「FDA」が、ある食品成分が意図された使用条件下で安全であると認める制度)を受け、サプリメントに広く用いられています。
欧州の一部地域では医薬品として認可され、認知機能の低下や神経疾患の回復補助に使用されています。
日本では医薬品や機能性表示成分には該当せず、健康食品として300〜600mg前後を配合した製品が一般流通しています。
形状は、錠剤や顆粒・粉末が多く、海外商品ではカプセルの採用が最も多いです。
売り方としては、集中力や加齢に伴う記憶力の低下が気になる層をターゲットにした訴求で販売されています。
アルファGPCの研究は今日も進められており、今後も脳機能サポートや運動時のパフォーマンス維持を目的とした製品への活用が期待されます。
アルファGPCを使ったサプリメントの製造をご検討の場合は、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。
本ページに記載されている内容は、健康食品・化粧品などの製造を検討されている方を対象として掲載しております。一般の方への提供を目的した情報掲載ではございません。
サプリメントや健康食品、化粧品の製造販売をご検討中の方はお気軽にSUNAO製薬までお問い合わせください。