セラミド
原料のご紹介
肌の水分保持とバリア機能に不可欠なセラミド
セラミドは、皮膚の角質層に存在する主要な保湿成分で、油分と水分の両方と結びつく性質を持っています。
肌の「水分蒸散を防ぐバリア機能」と「水分を保持する保湿機能」の中心的な役割を担い、細胞間脂質の約50%を占めています。
そのため、セラミドは健やかな肌状態を維持するうえで、水分保持と外部刺激からの保護に不可欠な成分です。
しかし、セラミドは加齢や紫外線、洗浄などの外的要因によって減少しやすく、それに伴い乾燥・敏感・炎症などの肌トラブルが発生しやすくなります。
サプリメントや化粧品などからセラミドを補うことで、肌のバリア機能を回復し、肌トラブルの予防・改善が期待されます。
現在、セラミドは約20種類のタイプに分類されており、それぞれが異なる構造と機能を持っています。
原料としては、大きく「天然セラミド」「ヒト型セラミド」「植物性セラミド」「疑似セラミド」の4つに分類されます。
それぞれに効果・浸透性・安定性・コストなどの違いがあるため、製品の目的に応じた適切な選択が重要です。
サプリメントとしての効果
肌の水分量増加・バリア機能の改善
セラミドは経口摂取することで、肌の保湿とバリア機能を改善する効果があると言われています。
研究結果によると、乳由来セラミドとコラーゲンペプチドの混合物(1:1比率)を経口摂取すると、皮膚の水分量が増加し、紅斑(赤み)と経表皮水分喪失(乾燥)が有意に減少しています。
化粧品としての効果
皮膚バリアの修復と水分保持力の向上
セラミドは塗布することで、肌のバリア機能と保水力を向上させると言われています。
研究結果から、自己認識の乾燥性敏感肌でバリア機能が低下している被験者において、擬似セラミド(pCer)を配合したスキンケア製品を4週間にわたり塗布することで、皮膚のバリア機能が明確に改善され、水分保持力も向上しました。
参考文献:Tomoki Akahane他、Efficacy of Pseudo-Ceramide Absorption Into the StratumCorneum and Effects on Transepidermal Water Loss andthe Ceramide Profile: A Randomized Controlled Trial
敏感肌の炎症・乾燥改善
セラミドを塗布することで、炎症や乾燥の改善が期待されています。
セラミドNPを含むスキンケア製品の使用により、内因性セラミド生成が促進されます。
それによって被験者の皮膚のバリア機能が改善し、乾燥や炎症が軽減され、肌の水分保持力や感覚的な快適性も改善されたことが示唆されています。
毛髪の成長リズム正常化・抜け毛予防
セラミドは、毛包幹細胞の恒常性維持と毛周期の正常化に関与すると言われています。
論文によると、セラミド合成酵素 CerS4 を欠損させたマウスでは、毛包幹細胞の過剰活性化および毛周期の異常な早期切替が観察されました。
毛包幹細胞の働きを安定させることで、毛周期を正常に保ち、健康な髪の育成を支える役割を果たしています。
参考文献:Franziska Peters他、Ceramide Synthase 4 Regulates Stem Cell Homeostasis and Hair Follicle Cycling
一日推奨摂取量
明確には設定されていません。
化粧品表示名称
- セラミドAG
- セラミドAP
- セラミドAS
- セラミドEOP
- セラミドEOS
- セラミドNG
- セラミドNP
- セラミドNS
- グルコシルセラミド
セラミドでサプリメント・化粧品を製造する場合
セラミドは、敏感肌・乾燥肌ケアにおける訴求力が非常に高い原料で、近年ではエイジングケア市場でも注目されています。
化粧品では、保湿・バリア改善を目的に配合されており、化粧水や乳液、シャンプーなどが販売されています。
従来は化粧品への配合が一般的でしたが、近年ではサプリメントへの応用も進み、セラミドを配合したインナーケア製品も多く見られるようになっています。
主に美肌ケアやエイジングケア目的で配合されており、カプセル錠や打錠、ドリンクタイプなど様々な形状で販売されています。
セラミド配合のサプリメント・化粧品の製造をお考えの方は、お気軽にご相談ください。
本ページに記載されている内容は、健康食品・化粧品などの製造を検討されている方を対象として掲載しております。一般の方への提供を目的した情報掲載ではございません。
サプリメントや健康食品、化粧品の製造販売をご検討中の方はお気軽にSUNAO製薬までお問い合わせください。