クラスターデキストリン®
製造に使用できる原料
安定糖質でトレーニングを支える、クラスターデキストリン®
クラスターデキストリンは、トウモロコシ澱粉(コーンスターチ)から作られた特殊なデキストリンです。
高分子でありながら、高い水溶性と溶液の安定性を併せ持ちます。
また、溶液の白濁や固結(固まること)が起こりにくい点も特徴です。
粉末状で、水によく溶けるため、粉末サプリ(ドリンクタイプ)やゼリーなどへの応用に適しています。
低浸透圧(ハイポトニック性) で、 胃腸への負担が少ないとされています。
味や臭いがほとんどなく、他の成分の風味を邪魔しないのも魅力の一つです。
一般的なデキストリンと比較すると高価格にはなりますが、研究結果に基づくエビデンスがある原料で、サプリメント・化粧品にも応用ができます。
クラスターデキストリンに期待される効果
サプリメントに期待される効果
安定したエネルギー供給
クラスターデキストリンは、ブドウ糖や一般的なマルトデキストリンに比べて、血糖値とインスリンの急激な上昇を抑えつつ、比較的安定した速度で糖を供給できるとされます。
運動中・運動後、あるいは持久運動時などにおいて、エネルギー切れを防ぎ、持続的なパフォーマンス維持や回復の補助に向いています。
胃腸への負担軽減/飲みやすさ
高分子ながら水にすばやく溶け、浸透圧が低いため、飲用後に胃に長く滞留しづらく、胃もたれや不快感を起こしにくいとされます。
そのため、トレーニング中や長時間の運動時、あるいは胃腸が弱い人でも比較的安心して糖質補給が可能です。
使用感の改善
クラスターデキストリンは無味無臭で、甘味やデンプン臭が少ないため、サプリメント摂取時の不快感を抑え、飲みやすさを高めます。
高い水溶性によりドリンクやゼリーに素早く溶け、粉っぽさやダマになりにくく、なめらかな口当たりを実現します。
プロテインやアミノ酸など、風味にクセのある成分と組み合わせた際も、味のバランスを損なわず快適に摂取できます。
化粧品に期待される効果
消臭効果
クラスターデキストリンは、臭気成分(ノネナール、アンモニア、トリメチルアミンなど)を包み込み、不快臭の発生を抑える消臭効果があります。
加齢臭や汗臭対策として、デオドラント製品・入浴剤・スキンケアなど多用途に応用されています。
香りの持続性向上
香気分子を包み込み、においの立ち上がりを抑えながら、時間をかけて徐々に香りを放出します(徐放効果)。
香水、ボディミスト、ヘアケア製品などの香りの持続性向上に役立ちます。
粉末製品の安定性向上
クラスターデキストリンは吸湿性が低く、粉末原料の固結や変色を防ぐ効果があります。
そのため、パウダー系製品(フェイスパウダー、洗顔料、石けんなど)の安定性を高めます。
一日推奨摂取量
現時点で、クラスターデキストリンの明確な摂取量を示す公的なガイドラインは確認できていません。
目的(運動中の補給、持久力維持、トレーニング後の回復など)に応じて糖質量を設計する必要があるとされており、固定量より“目的とタイミング重視”の使用が多いようです。
サプリメントを設計する際は、製品の目的(エネルギー補給、持久力維持、回復補助など)・ターゲット(一般消費者、アスリート、トレーニーなど)を明確にした上で、含有糖質量を設計することをおすすめします。
まとめ
クラスターデキストリンは、トウモロコシ由来の澱粉を酵素処理して得られる高機能糖質であり、高い水溶性や安定性を持つことから、サプリメント(特にスポーツ・トレーニング用途)に非常に適した素材です。
「安定したエネルギー供給」「胃腸への負担軽減」「ドリンク・粉末サプリへの実用性」といった特長により、多くのアスリートやトレーニー向け製品に採用されています。
ただし、クラスターデキストリンはあくまで「糖質(炭水化物)」であり、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルなどとは異なる栄養素です。
血糖値の管理や糖質制限を重視するユーザー向けには、摂取量やタイミングの設計に配慮が必要です。
また、他の糖質原料(マルトデキストリン、デキストロースなど)との使い分けや目的別設計も重要となります。
サプリメントやドリンクの糖質設計において、「飲みやすさ」「吸収性」「安定性」を追求したい場合には、クラスターデキストリンはおすすめの原料です。
クラスターデキストリンを活用したサプリメント・化粧品の開発をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
本ページに記載されている内容は、健康食品・化粧品などの製造を検討されている方を対象として掲載しております。一般の方への提供を目的した情報掲載ではございません。
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