フラクトオリゴ糖
製造に使用できる原料
善玉菌のエサになる難消化性オリゴ糖「フラクトオリゴ糖」
フラクトオリゴ糖(FOS)は、フルクタン系の難消化性オリゴ糖です。
小腸ではほとんど消化吸収されず、大腸に到達してビフィズス菌などの善玉菌に代謝されるプレバイオティクスとして知られています。
チコリ・菊芋・玉ねぎ・バナナなどの植物に少量含まれ、原料としてはショ糖の酵素分解やイヌリンの部分加水分解などで製造された粉末やシロップ(液状)が流通しています。
OEMでは、善玉菌のエサ(プレバイオティクス)として、ビフィズス菌・乳酸菌と組み合わせたシンバイオティクスや、腸活を訴求するサプリ・健康食品へ配合されることが多い原料です。
腸内環境や便通のケアに関心のあるターゲット向けに、個包装の粉末・顆粒や粉末ドリンクなど、毎日続けやすい形態の商品を組み立てやすい原料です。
中価格帯でも訴求しやすく、プレバイオティクスの定番のひとつです。
注意点として、摂取量を一度に増やしすぎるとお腹が張ったり、便がゆるくなったりしやすく、個人差も大きい原料です。
また、研究で腸内環境や便通への作用が報告されていても、「腸内環境を整える」「便通を改善する」といった表示をそのまま使える原料ではありません。
企画段階で、訴求したいメッセージと表示で使える文言の線引きを先に確認しておくと安全です。
製造面では、粉末は吸湿・固結に、シロップは粘度と水分活性に注意が必要です。
企画初期に、訴求したい表示の範囲、採用形状(粉末/シロップ)、1日摂取量の目安(多くは関与成分3〜8g/日)を先に決めておくと、試作後の手戻りを減らしやすくなります。
フラクトオリゴ糖に期待される効果
サプリメントで期待される効果
腸内ビフィズス菌の増殖
フラクトオリゴ糖は、大腸内のビフィズス菌が代謝しやすい基質として知られ、プレバイオティクスの代表格のひとつです。
ヒトを対象としたランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、フラクトオリゴ糖の摂取により糞便中のビフィズス菌数が対照群と比べ有意に増加したと報告されています。
用量が多い群(おおむね5g/日超)、介入期間が4週を超える群で、より明確な傾向がみられたとされています。
参考文献:Yuqi Dou他、Effect of Fructooligosaccharides Supplementation on the Gut Microbiota in Human: A Systematic Review and Meta-Analysis
便通・便秘症状への影響
生活習慣やストレスを原因とする便秘を対象としたランダム化比較試験をまとめたメタ解析では、フラクトオリゴ糖の摂取により排便回数の増加や便の性状の改善、排便時の努力・痛みの軽減が報告されています。
一方で、腹部膨満感(おなかの張り)などの軽度の消化器症状が副作用として報告された研究もあり、用量設計では段階的な増量が推奨されることが多いです。
参考文献:Xiaoyan Liu他、Fructooligosaccharides for Relieving Functional Constipation: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials
短鎖脂肪酸産生と腸内環境
フラクトオリゴ糖は大腸内で発酵され、酢酸・プロピオン酸などの短鎖脂肪酸(SCFA)が産生されることが、ヒト試験でも報告されています。
BMIが高めで血糖値がやや高い成人を対象とした12週間のヒト試験では、短鎖フルクトオリゴ糖(1日20g)の摂取群で、糞便中のビフィズス菌増加や酢酸・プロピオン酸の増加がみられたと報告されています。
化粧品で期待される効果
保湿
フラクトオリゴ糖粉末は、周囲の水分を取り込みやすい(吸湿性が高い)性質が報告されています。
粉末の水分吸着・脱吸挙動を測定した研究では、同じオリゴ糖系のイヌリン粉末と比べ、フラクトオリゴ糖の方が多くの水分を保持する傾向がみられました。
化粧品では、水分を引き寄せやすい性質を背景に、化粧水や乳液へ配合されることがあります。
皮膚の菌バランスへの作用
短鎖フラクトオリゴ糖を用いた実験では、肌表面にいる善玉菌の増殖を促し、ニキビや炎症に関わる菌の増殖を抑えたと報告されています。
試験は培養皿での実験や、人工皮膚モデルを使った段階のものであり、化粧品を塗った人の肌で確認した試験ではありません。
参考文献:Giulia Barbanti他、Effects of short chain fructo-oligosaccharides on selected skin bacteria
一日推奨摂取量
フラクトオリゴ糖単体について、厚生労働省の食事摂取基準に「1日○g」と定められた公的な摂取基準はありません。
一度に多量を摂取すると、お腹が緩くなるおそれがあるため、少量から段階的に増量する設計が一般的です。
特定保健用食品の例では、1日の関与成分量は3〜8gが目安とされています。
化粧品表示名称
フラクトオリゴ糖
フラクトオリゴ糖でサプリメント・健康食品を製造する場合
フラクトオリゴ糖は、プレバイオティクスの定番原料です。
ビフィズス菌の増加や便通への研究がそろっており、原料として説明の土台は持ちやすい一方、一般顧客の認知は「オリゴ糖」で止まっていることも多いです。
だからこそ、企画の切り口を自分で決めやすい原料です。
フラクトオリゴ糖単独のプレバイオティクスとして企画する場合も、乳酸菌やビフィズス菌と組み合わせるシンバイオティクスとして企画する場合も、どちらも組み立てやすくなります。
菌そのものを届けるサプリとは役割が違い、「届けて、腸内で育てる」というストーリーに発展させやすいです。
粉末や顆粒を個包装にすれば、毎朝1回分の習慣にしやすく、家族向けの腸活商品としても設計できます。
甘みは控えめなので、青汁やハーブ系の味を和らげ、飲み続けやすい処方づくりにも活かせます。
「菌だけ」「オリゴ糖だけ」の型をそのまま流用するより、何を前面に出す商品にするかを先に決めると、訴求と処方がぶれにくくなります。
フラクトオリゴ糖を使ったサプリメント・健康食品の製造をご検討の場合は、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。
本ページに記載されている内容は、健康食品・化粧品などの製造を検討されている方を対象として掲載しております。一般の方への提供を目的した情報掲載ではございません。
サプリメントや健康食品、化粧品の製造販売をご検討中の方はお気軽にSUNAO製薬までお問い合わせください。




