OEM（受託製造）コラム
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人気のオーガニックコスメをOEM製造するポイント、お知らせします。
オーガニックコスメは、肌や環境に優しい点で注目度が高まっています。
食品も含め健康や美容の為に化学成分をできるだけ避ける様に意識する方が増えてきており、オーガニックコスメの需要もさらに高まる事が予測されます。
この記事では、オーガニックコスメをOEMで製造する場合のポイントについて解説します。
これからオーガニックコスメの製造販売を検討されている方はこの記事を参考にしてください。
SUANO製薬では化粧品のOEM製造をお受けしております。製造・販売をご計画中の方は、お問い合わせよりご連絡ください。
目次
一般的なオーガニックコスメの定義
オーガニックコスメとは、有機栽培で育てられた植物成分を主成分にしたコスメの事を言います。
「オーガニック」とは有機や有機栽培を意味する言葉で、農薬や化学肥料を使用せず、有機肥料もしくは自然栽培で育てられた農作物のことを言います。
オーガニックコスメは防腐剤などの保存料も使用しない為、一般的なコスメと比較すると使用期限は短くなる傾向にあります。
日本では認証制度がない
日本には、国が定めたオーガニックコスメの基準や認証はありません。
食品には「有機JAS」という認証がありますが、これは農林水産省が食品に限って認定しているマークなので厚生労働省が管理している化粧品には使用できません。
海外には国によってはオーガニックの認証制度があります。
最も厳しい基準を設けているのはアメリカで、全成分の95%の原材料が有機栽培である必要があります。
もし、オーガニック認証の製品を販売したい場合は、海外の認証を取得するのも方法の一つです。
ナチュラルコスメとのちがい
ナチュラルコスメとは、可能な限り植物由来原料を始めとした天然成分を使用して作られたコスメのことです。
石油由来の成分や化学合成成分を出来るだけ使用せず作られている為、肌や環境に優しいのが特徴です。
妊娠中や産後など肌が敏感になっている方、子供や赤ちゃんに使用される事が多いです。
オーガニックコスメをOEMで製造するメリット
オーガニックコスメは自社で製造する方法とOEMに依頼する2パターンの中から選択する事ができます。
ここでは、OEMで製造する場合のメリットについて解説します。
製造工場が必要ない
オーガニックコスメを含め、化粧品は全て製造許可を取得した工場で製造しなければいけません。
工場を1から作る場合、機械や場所を確保する為の設備投資が必要です。また、商品を製造する為には、原料の調達から製造、ラベル貼り、検品など様々な作業が発生します。
1つ1つの工程にスタッフが必要となる為、人員を確保しなければいけません。オーガニックコスメは有機の原料を取り扱う必要がある為、原料の専門知識も必要です。
もし、OEMで製造するとOEM先の工場を使用できる為、製造場所や人員の確保が必要ありません。
また、OEM工場は様々な商品の製造経験があり知識が豊富です。その為、専門知識がない方でも安心して商品を作る事ができます。
許可が必要ない
オーガニックコスメを製造・自社製品として販売する場合はそれぞれ許可を取る必要があります。
もし、商品を製造する場合は「化粧品製造業許可」の取得が必要です。
許可の基準は厚生労働省により定められており、製造所の構造や設備がこの基準に適合している必要があります。
商品の製造は、中身の製造だけでなく包装や表示、梱包も含まれます。
裏面表記や輸入商品にラベルを貼る場合や、製品の保管のみを行う場合でも許可が必要です。
化粧品製造業許可は製造のみの許可となる為販売はできません。
もし自社ブランドとして販売する場合は「化粧品販売業許可」を取得する必要があります。
化粧品販売業許可は販売のみの許可となる為、この許可のみ取得している場合は製造、梱包、ラベル貼りの作業はできません。
もし自分で1から商品の製造販売をする場合、これらの許可は必ず取得する必要があります。
しかし、他社が販売したコスメ商品を販売する場合には許可は不要です。
また、許可を取得しているOEM企業に製造委託をする場合は、自社での取得は省略する事ができます。
ほかにもメリットがあります。
OEMで製造を委託する工場は、1回の製造ロットが大きい工場もあれば、小ロットで製造可能な工場もあります。
それぞれにメリットがある為、販売計画や費用に合う工場を選びましょう。
商品の製造には、資材の調達や在庫管理など細かい作業が多数発生します。
OEMで製造するとこれらの作業も依頼できる為、空いた時間で別の作業に集中する事が可能です。
また、オーガニックコスメの場合、通常の化粧品よりも原料や商品の保管に注意しなければいけません。
もし保管方法を間違えてしまうと、品質が悪くなり廃棄となる可能性もあります。
OEM工場はこれらの作業にも慣れている為、安心して依頼する事ができます。
オーガニックコスメを製造依頼する際の注意点
オーガニックコスメの製造依頼をする場合の注意点について解説します。
オーガニックコスメを製造する為には必要な専門知識がある為、事前に確認して安心して依頼できる様にしましょう。
専門知識があるか
工場によってはオーガニックコスメの製造経験のない事もあります。
その為、事前に専門知識があるか確認をしてから依頼すると良いでしょう。例えば、オーガニックコスメは原料が植物由来の天然の成分となる為、天然原料の知識が必要です。
又、天然成分は化学成分と比較して品質が安定しにくいデメリットがある為、天然成分の扱いに慣れている工場ですと安心して依頼できるでしょう。
コスメには沢山の種類があり、作りたい商品の製造に対応していない場合もあるので、その点も事前に確認が必要です。
品質管理が徹底されているか
日本にはオーガニック認証はありませんが、コスメの品質・安全性に関する国際規格の化粧品GMPがあります。
日本化粧品工業連合会が国際規格であるISO22716を自主基準として採用しているGMPです。
コスメを製造するにあたって、原料調達から調合、製造、出荷、回収対応など一連のプロセスに関して管理されている基準です。
化粧品GMPは義務化されている訳ではありませんが、品質や安全性の確保をしている事が確認出来るので取得している工場を選ぶと良いでしょう。
海外へ輸出する際はこの認証が必須となるケースがある為、事前に確認をしておきましょう。
製造事例があるか
OEM製造の経験がない工場でも、自社商品でオーガニックコスメの製造経験がある場合があります。
自社製品含め、作りたいオーガニックコスメの製造経験があるかを事前に確認すると安心して依頼できる為おすすめです。
オーガニックコスメの製造に関するまとめ
健康意識の高まりから、食だけでなく肌に付ける物もオーガニックにしたいと考える方が増えてきています。
その為、オーガニックコスメは今後も需要が高まる事が予測されます。
商品を製造する為には専門知識が必要となり取り扱いが難しい点もある為、OEM工場を上手に使いながら商品作りをしていきましょう。
