OEM(受託製造)コラム
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オリジナルの入浴剤も作れます。製造のアイデアを公開!!
コロナの影響による「巣ごもり需要」をきっかけに、入浴剤市場が活性化しています。
家で過ごす時間が増えた事で湯船にゆっくり浸かる人が増えた事や、お風呂の時間をより楽しみたいとのニーズも膨らみ、入浴剤の使用が習慣化した事が要因として考えられます。
外出自粛が解除された後も、市場は拡大を続けています。
この記事では、入浴剤を製造する際のアイデアについて紹介します。
これから入浴剤の製造を検討されている方は、この記事を参考にしてください。
目次
入浴剤に求められる機能性・効果
入浴剤の基本的な効果は、入浴そのものによって得られる「身体を温める」「痛みを和らげる」などの温浴効果や「汚れを落とす」などの皮膚の清浄効果を高める事にあります。
この基本的な効果に加え、保湿などの美容効果、香りや色によるリラックス効果などのリフレッシュ効果を求めている方も増加しています。
お風呂で遊ぶ事を目的に、入浴剤の中に玩具が入った子供向けの商品も増えてきました。
入浴剤の形状と包装形態
入浴剤の形状と包装形態について紹介します。形状によって配合できる有効成分が変わり、適した包装形態も変わります。
作りたい商品に合わせて適した形状や包装形態を選択しましょう。
粉末
最も一般的な形状が粉末タイプです。重曹や硫酸ナトリウムなどの温浴効果を高める温泉成分に加え、色素や香料を混ぜたものが主に販売されています。
一回分の量を分包した個包装タイプの物や、チャック付きアルミ袋やプラスチックボトルに入れた大容量タイプがあります。
固形(タブレット・ボール)
お風呂に入れると炭酸ガスを発生させるタイプの固形入浴剤です。
炭酸ガスの温浴効果により、血行促進、冷え性、肩こりに効果的な商品を作る事ができる為、薬用入浴剤として販売している商品もあります。
タブレット状の固形入浴剤が長く販売されていますが、近年では若者や子供向けを中心に、バスボムなどの大きな球状の入浴剤も人気です。
バスボムの中におもちゃを入れた子供向けの入浴剤も人気を高めています。
固形入浴剤は、1つ1つを個包装にしたタイプの包装が一般的です。個売りする方法と、化粧箱に入れてまとめ売りする方法があります。
液体
液体タイプの入浴剤は、バスオイルやバスエッセンス、バスミルクとも呼ばれています。
他の形状には入れる事のできないオイルや液体成分を配合する事が可能です。
保湿などのスキンケアを目的とした入浴剤は液体タイプがおすすめです。
容器は主にプラスチックボトルに入れて販売されています。
大きめの容器に入れた大容量タイプの他に、小さめの容器に入れれば高級感のある商品を作る事ができます。
ボトル以外にも、一回分をアルミフィルムに入れる分包タイプも製造する事が可能です。
その他の形状
その他にも、ミネラル豊富なバスソルトやバスオイル、花や果物の果皮、ハーブなどを入れたパック状の入浴剤、ピーリング効果を期待した酵素系入浴剤等、沢山の種類の入浴剤があります。
工場によっては対応していない形状もあるので、作りたい形状の入浴剤がある場合は事前に工場に相談をしましょう。
入浴剤の製造のポイント
入浴剤は大きく分けて3種類に分類され、それぞれのルールも異なります。
商品化までの期間や費用も違う為、どの分類に属した商品を製造するのが適しているかを決める為にもしっかり把握しておきましょう。
入浴剤を製造する際のポイントについて紹介します。
医薬部外品
厚生労働省によって、人の健康の維持・改善に効果効能を持つことが認められた入浴剤です。
入浴剤で使用される有効成分は、肩こり腰痛、疲労回復、肌トラブルなどに対して効能がある成分が主に使用されています。
医薬部外品では「肩こり・神経痛・冷え性・腰痛・疲労回復」など、有効成分により期待できる効果の記載が認められています。
医薬部外品は厚生労働省に申請をして許可を得る必要があります。申請から審査の承認が降りるまでに半年〜1年はかかり、申請には費用もかかります。
浴用化粧品
化粧品に分類される入浴剤は「浴用化粧品」に分類されます。
肌の保湿や洗浄などの美容を目的に作られた入浴剤です。
「肌のキメを整える」、「うるおいを与える」などの浴用化粧品として認められた範囲の効果効能を記載する事ができます。
浴用化粧品は、工場が入浴剤を作って製造販売元になった場合には、製造販売業の届出は必要ありません。
しかし、製造工場が製造販売元でない場合は届出が必要です。製造依頼時に確認しましょう。
雑貨
身体への効能は目的としていなく、湯船の色や香りを楽しむ事を目的に作られた入浴剤は「入浴雑貨」に分類されます。
子供向けのおもちゃが入ったバスボムや、お花や動物などを型どったギフト用の入浴剤は雑貨に当てはまります。
入浴雑貨は、他の分類と比べて許可をとる必要がない為、最短で商品化をする事が可能です。
申請にかかる費用もない為、初めて商品を製造する場合は入浴雑貨として販売する事をおすすめします。
試作は必ずして、実際に試してみましょう。
入浴剤は、効果効能だけではなく色や香りもとても重要な要素です。
実際に使用してみるとイメージしていた商品と異なる事もある為、処方決定の際には必ず試作をして実際に試した方が良いでしょう。
有効成分を入れた入浴剤の場合は、使い続ける事での効果を確認する為に、何日間か連続して試した方が良いでしょう。
使用シーンに合わせた商品で差別化を
入浴剤は肩こり解消などの疲労回復だけでなく、ミント成分で冷感を感じる夏向けの入浴剤、身体を温める冬向けの入浴剤、子供むけの楽しめる入浴剤など、様々な目的や使用シーン別で商品を作る事ができます。
近年、安眠効果を求めるサプリメントに注目が集まっており、眠りの質を高める為に入浴する方も増えてきている為、安眠促進の入浴剤など需要がありそうです。
入浴剤の製造のまとめ
少し前までは肩こりや疲労回復目的で使用されていた入浴剤ですが、今は美容目的やリラックス目的、エンタメ要素を取り入れた物など沢山の種類の入浴剤があります。
形状の種類も豊富で、様々な層をターゲットにできるカテゴリでもある為、商品を製造する際はターゲットを明確にした商品作りをするようにしましょう。