米ぬか発酵抽出物

発酵と米が紡ぐ、優しいサステナブル素材「米ぬか発酵抽出物」

米ぬか発酵抽出物とは、米ぬかを乳酸菌・酵母・麹菌などで発酵させることで、ポリフェノール・アミノ酸・GABA・短鎖脂肪酸・オリザノール類などの機能性成分が増強された原料です。

生成方法によって成分の割合が変わるため、原料ごとに期待できる効果が異なる点も、米ぬか発酵抽出物ならではの大きな魅力です。

発酵させることで抗酸化能・吸収性・肌浸透性が高まることが多く、サプリと化粧品の両用途で使いやすい多機能素材として近年注目されています。

米ぬか発酵抽出物の効果

サプリメントにおける効果

抗酸化・酸化ストレス軽減

米ぬか発酵抽出物は、発酵の過程でポリフェノールや遊離アミノ酸が増えるため、抗酸化作用が高まることがわかっています。

乳酸菌で発酵させた米ぬか（FRB）は、総フェノール量や抗酸化作用が大きく向上したという報告があります。

代謝サポート（脂質・血糖・腹部脂肪）

発酵米ぬかを用いた研究では、高脂肪食モデル（被検体）で血糖や脂質の異常改善や肝機能改善の効果が確認されています。

免疫・整腸サポート

乳酸菌発酵米ぬか（FRB）は、免疫の働きが低下したモデルで、免疫に関わる臓器の状態改善や免疫反応の活性化がみられたという報告があります。

発酵によって短鎖脂肪酸が増えることで、腸内環境を整えるサポートにもつながります。

化粧品における効果

高い浸透力

米ぬか由来成分（フェルラ酸、イノシトールなど）は、角質層までしっかり届く浸透性を持つことが実験で確認されています。

なかでもフェルラ酸は、試験成分の中でもっともよく肌に浸透した成分として報告されています。

美白・くすみ改善

米ぬか発酵抽出物では、チロシナーゼ阻害活性やメラニン生成抑制の作用があり、美白・くすみケアにも役立ちます。

発酵によってチロシナーゼ（メラニン生成酵素）の働きを抑える力が高まる点も特徴です。

エイジングケア（ハリ・弾力）

最近の研究では、発酵米ぬかエキスがコラーゲンやエラスチン産生を促進し、水分損失を抑え、弾力・ハリ感を改善する効果が報告されています。

一日推奨摂取量

原料によって異なります。

化粧品表示名称

• コメヌカ発酵液
• コメヌカ発酵物
• コメヌカエキス

他

米ぬか発酵抽出物でサプリメント・化粧品を作る際のポイント

米ぬか発酵抽出物の魅力は、目的に合わせて自在に機能性を変えられる原料であることです。

発酵に使う菌や抽出方法によって抗酸化、美白、保湿、代謝サポートなどの働きが大きく変わり、選ぶ原料によって多様な商品設計・訴求が可能になります。

サプリ・化粧品どちらの剤形にも対応した規格が揃っているため、実務的にも扱いやすい素材です。

さらに、HMPA（3-（4-ヒドロキシ‐3-メトキシフェニル）プロピオン酸）・フェルラ酸・GABA・オリザノールなど、指標成分ごとに訴求軸が明確な原料を選べるため、機能性やストーリーが組み立てやすく、ブランドらしさを出しやすい点も魅力です。

米ぬかという“和の発酵素材”はユーザーへの受容性が高く、トレンドであるクリーンビューティやサステナブルにもマッチします。

米ぬか発酵抽出物は、機能性・使いやすさ・企画性の3つがそろった開発向きの原料です。

サプリでも化粧品でもオリジナリティを出しやすく、「ブランドの世界観を広げたい」企画者にとって心強い存在になります。

米ぬか発酵抽出物を活用したサプリメント・化粧品の開発をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。