OEM(受託製造)コラム
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ハードカプセルで作れるかは原料との相性で変わる|粉末・オイル・打錠・ソフトカプセルとOEMで伝えること

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ハードカプセルでサプリを作りたいとき、配合したい原料で本当に作れるか、相談前に不安を感じることは少なくありません。
この記事では、前半でハードカプセル製造の一般的な課題と打錠・ソフトカプセルなど他剤形を検討する因子を、後半でどんな原料・企画のときハードカプセルが候補になるかを具体例でまとめます。
皮膜・機能性・号数(カプセルサイズ)・全体の設計順は、別記事「ハードカプセル材質の選び方」「機能性ハードカプセルの選び方」「ハードカプセルOEMの注意点|サイズ・材質・機能性・相性の判断ステップ」で解説しています。
原料名や形態がまだ決まっていなくても、「ハードカプセルで作れるか」だけOEMに確認することも可能ですので、お気軽にご相談ください。
目次
原料とハードカプセルの相性とは

原料とハードカプセルの相性とは、原料・処方がハードカプセルで充填でき、品質を保ったまま保存・流通できるかということです。
ハードカプセルに充填できるのは、基本的に粉末・顆粒です。
魚油オイルや植物油など、液状・オイルのままではハードカプセルには入れられません。
判断は2段階です。
まずハードカプセルで充填・保存できるかを見て、難しければ剤形(打錠・ソフトカプセルなど)を見直します。
「配合したい原料」と「安定して製造できる設計」は、分けて考えてください。
ハードカプセル製造で起きやすい課題|他剤形を検討する因子

ハードカプセルOEMで試作前に確認されやすいのは、主に流動性(充填のしやすさ)とかさ密度(成分量の収まり)です。
これに加え、保存中の品質、原料の形態、設計の柔軟性も確認されます。
表はOEMが試作前に確認する項目の整理用です。
企画段階で数値まで決める必要はなく、心配な点をそのまま伝えれば十分です。
| 確認項目 | 何を見るか | 対応の方向 |
|---|---|---|
| 流動性・粒度 | 粉が均一に流れない、詰まり、充填ムラ。原料が多い・粉っぽい配合で出やすい | 賦形剤で調整。改善しなければ処方・剤形をOEMと再検討 |
| かさ密度 | 目標成分量がカプセル体積に収まらない。成分量を多く入れたい・1粒に収めたい希望とぶつかりやすい | 号数・粒数・処方の見直し |
| 吸湿性・安定性 | 湿気で固まる、酸化する、品質が変わる。湿気・保存への不安 | 低水分・包装・皮膜(ハードカプセル材質の選び方・機能性ハードカプセルの選び方)。流通条件の設計 |
| 液性 | 液状・オイル主体で粉末充填の前提と合わない。油っぽい・オイルをそのまま入れたい | ソフトカプセル等を先に検討 |
| 由来・アレルゲン | 中身・賦形剤の由来が表示や皮膜と合わない | 表示・皮膜材質との整合 |
| 号数・成分量の先固定 | 号数・成分量を先に決め、試作後に大幅修正 | 許容調整幅を先に伝える |
流動性とは|粉が均一に充填できるか
流動性とは、粉体がスムーズに流れるかという性質で、カプセルに均一に充填できるために必要な性質です。
粒度が細かすぎたり、湿気を帯びていたりすると、充填機で詰まりやすく、ムラが出やすくなります。
総合サプリのように複数原料を混ぜる配合では、試作前後で特に確認されやすい項目です。
「原料が多い」「粉っぽい」といった不安は、流動性の観点としてOEMに伝えて構いません。
賦形剤で流動性を調整することもありますが、有無・由来は表示や皮膜の訴求とあわせて試作前にすり合わせます。
かさ密度とは|成分量がカプセルに収まるか
かさ密度とは、一定の体積にどれだけ成分が入るかに関わる性質です。
同じ成分量でも、かさ密度が低いと体積が大きくなり、号数や1日の粒数の見直しが必要になることがあります。
NMNやCoQ10のように比重が軽い粉末では、かさ密度の確認が必要になりやすいです。
「この成分量をこの号数に入れたい」と先に固定しすぎると、試作後に号数・粒数・処方全体の見直しが発生しやすくなります。
想定成分量と、号数・粒数で許容できる調整幅を先に伝えておくと、すり合わせが早くなります。
号数の目安は、別記事「ハードカプセルの最適な大きさはどれくらい?」を参照してください。
他剤形へ切り替える代表パターン
試作前、または試作の結果として、次のようなときに剤形の見直しが出やすくなります。
| 状況 | 検討されやすい剤形 |
|---|---|
| 粉末・顆粒で充填・保存に大きな問題がない | ハードカプセル |
| 1日量の粒数・原価・携帯性が重視される | 打錠も候補(賦形剤・処方次第。ハードカプセルが有利なことも) |
| 魚油オイル、植物油など液・油系が主体 | ソフトカプセル |
| 試作で充填・安定性・再現性が合わない | OEMと剤形を再整理 |
打錠は1日量をまとめやすい、原価を抑えやすいイメージを持たれがちです。
ただし結合剤などの賦形剤が加わるため、粒数や有効成分の配分ではハードカプセルの方が有利なケースもあります。
成分量が収まらないからといって、打錠へ切り替える判断になるとは限りません。
どちらが合うかは原料・処方ごとに異なるため、OEMと試作で比較するのが確実です。
剤形分岐の全体像は、親記事「ハードカプセルOEMの注意点|サイズ・材質・機能性・相性の判断ステップ」も参照してください。
ハードカプセルで進めたい意向はそのまま伝えて構いません。
OEMから別剤形が提案されることもありますが、原料特性に合わせた製造設計のすり合わせとして受け取ってください。
どんな原料・企画のときハードカプセルが候補になるか

ここでは、企画のタイプごとにハードカプセルが第一候補になりやすいかを整理します。
原料名より企画のタイプから当てはめると判断しやすくなります。
| 企画のタイプ | 具体例 | ハードカプセルとの相性 | 先に確認すること | あわせて見る設計 |
|---|---|---|---|---|
| 単一原料・シンプル配合 | NMNサプリ、ウコン・生姜サプリ | 〇 | 目標成分量、1日何粒まで許容か、かさ密度(体積)のイメージ | 成分量に合う号数と1日の粒数を検討 |
| ビタミン・ミネラル | マルチビタミン、ビタミンC・マグネシウム | 〇 | 1日量、光・湿気への不安 | 1日量に合う号数を検討。光・湿気が気になるなら機能性ハードカプセルの選び方で遮光などを検討 |
| 生菌・酵素 | 乳酸菌サプリ、酵素サプリ | 〇 | 湿気への不安、腸まで届けたいか | 保存・届け方もあわせて検討。湿気対策は低水分・腸溶などの機能性(機能性ハードカプセルの選び方)と皮膜の種類(ハードカプセル材質の選び方)をあわせて検討 |
| 多原料ブレンド | こだわり配合、総合サプリ | △ | 必須原料、優先順位、1日の粒数の上限、流動性への不安 | 1日の粒数上限を決め、号数と粒数をあわせて検討。流動性は試作で確認 |
| 油脂・DHA系(粉末) | DHA・EPA粉末、オメガ3粉末 | 〇 | 粉末かどうか、保存・べたつきへの不安 | 粉末タイプが前提。酸化が気になるならハードカプセル材質の選び方で皮膜を検討し、号数も確認 |
| オイル・液状が主体 | 魚油オイル、植物油、液状エキス | ソフトカプセル推奨 | 原料がオイル・液状か、粉末にできるか | 粉末にできないならソフトカプセルでOEMに相談 |
「〇」「△」は試作前の相性目安です。「ソフトカプセル推奨」は、ハードカプセルより別剤形を先に検討する目安です。
いずれも試作で最終確認が必要です。
DHA・EPAのように、同じ原料でも粉末タイプかオイルタイプかで、ハードカプセルが候補になるかどうかが変わります。
原料によって特性は異なります。
使いたい原料がある場合は、粉末かオイルか、ハードカプセルで進められるかをOEMメーカーに確認しましょう。
企画例で見る判断のしかた
上の表を、具体的な企画に当てはめた例です。
乳酸菌で腸活サプリを作りたい
「生菌・酵素」の企画タイプに近く、ハードカプセルは第一候補です。
湿気・保存が気になる企画なので、先に「湿気が心配か」「腸まで届けたいか」を伝えてください。
湿気対策では、低水分・腸溶などの機能性と皮膜の種類をあわせて検討するケースが多いです。
機能性は機能性ハードカプセルの選び方、皮膜はハードカプセル材質の選び方で整理できます。
NMNを1日250mg入れたい
「単一原料・シンプル配合」の企画タイプに近く、ハードカプセルは第一候補です。
NMNは比重が軽い粉末のため、前半の「かさ密度」を踏まえ、号数・粒数の調整を想定してください。
目標成分量と、1日何粒まで許容できるかを先に伝えておくとすり合わせが早くなります。
DHA粉末でハードカプセルに入れたい
「油脂・DHA系(粉末)」の企画タイプに近いです。
DHA・EPAの粉末タイプなら、ハードカプセルの候補に入ることが多いです。
魚油オイル・DHAオイルなど液状・オイルの場合は、ハードカプセルよりソフトカプセルを先に検討してください。
複数原料を1粒にまとめたい
「多原料ブレンド」の企画タイプに近いです。
ハードカプセル自体は可能なことが多いですが、前半の流動性(原料が多い・混ぜる)とかさ密度(何粒に収めるか)を、同時に確認することが多いです。
先に「外せない原料」と「1日何粒まで許容か」を伝えてください。
原料名や形態が決まったら、このあとの相談前チェックリストに書き出してOEMに相談できます。
原料相性の確認でよくある失敗と回避

原料とハードカプセルの相性確認では、粒数・サイズの希望の伝え漏れ、原料の形態の見落とし、ハードカプセル固定のまま進めすぎることなどが、試作や販売準備の手戻りにつながりやすいです。
ここでは、よくあるパターンと、相談前にできる回避策を整理します。
粒数・サイズの希望を伝えない、または先に固定しすぎる
「0号1粒に○○mg」と決め打ちする、または原料名・成分量だけ伝えて、ターゲットにとって飲みやすい粒数・サイズを共有しないまま進めるパターンです。
試作の結果、カプセルが想定より大きくなった、1日の摂取粒数が多くなった、入れたい原料が収まらなかったといったズレが出ることがあります。
目標成分量とあわせて、「1日2粒までにしたい」「できるだけ小さめがいい」「この原料は外せない」、号数・粒数で許容できる調整幅を、相談時に伝えてください。
原料の形態や剤形を確認せずに進める
「DHAを入れたい」だけでは、粉末か魚油オイルかで進め方が変わります。
液状・オイルが主体なのに、ハードカプセルだけを前提に進め続けると、試作の段階で剤形の見直しが必要になることがあります。
原料名とあわせて、粉末かオイル・液状かを伝えてください。
ハードカプセルで進めたい理由がある場合も、そのままOEMに共有して構いません。
処方・原料の相談前チェックリスト|OEMに伝える項目

OEMの相談・見積もりでは、原料・処方の条件に応じて、ハードカプセルで進められるかをOEMメーカーが確認し、提案します。
原料や形態が未定のときは、次のような一文からで構いません。
「健康食品OEM希望/ターゲット:○○/企画:乳酸菌腸活サプリ(原料未定)/ハードカプセルで進められるか知りたい」
次の項目を書き出しておくと、初回から相性の確認や見積もりのすり合わせが具体化しやすくなります。
- 企画のタイプ(単一原料/ビタミン・ミネラル/生菌・酵素/多原料ブレンド/油脂・DHA系(粉末)/オイル・液状が主体 など)
- 原料名・形態のイメージ(粉末・顆粒・オイル・液状など。未定でも可)
- 作りたいイメージに近い参考商品の有無
- 目標成分量と、1日の粒数で許容できる上限
- 気になっていること(湿気が心配、油っぽい、入れたい量が多いなど。)
- 保管・流通の条件(EC配送、夏季の保管環境など)
記入例:
- 「乳酸菌腸活サプリ/生菌・酵素タイプ/湿気が心配、腸まで届けたい」
- 「NMN 250mg/単一原料タイプ/1日2粒までに収めたい」
- 「DHA粉末配合/油脂・DHA系(粉末)/保存が不安」
- 「魚油オイル配合/オイル・液状が主体/ソフトカプセルも検討したい」
相性の整理ができたら|皮膜・機能性・全体設計へ

原料によって相性や進め方は異なります。
ハードカプセルで進められるかは、OEMメーカーと相談しながら決めていきましょう。
相性が整理できたら、次は皮膜・機能性・号数などの設計をあわせて進めます。
- 皮膜材質:ハードカプセル材質の選び方
- 機能性の要否:機能性ハードカプセルの選び方
- 号数・粒数の目安:ハードカプセルの最適な大きさはどれくらい?
- 全体像・設計の順番:ハードカプセルOEMの注意点|サイズ・材質・機能性・相性の判断ステップ
SUNAO製薬では、ハードカプセルを含むサプリメント・健康食品のOEM製造を承っております。
チェックリストに書ける範囲からで構いません。お問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。



