OEM(受託製造)コラム
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いまさら聞けない!サプリ販売のための原価の常識

商品を製造販売する上で、適切な利益を出す為に原価は必ず意識しなければいけません。
商品の販売は、仕入れ商品と自社で製造したオリジナル商品の2種類がありますが、仕入れ商品は原価がほぼ決まっている事から思うような利益を確保できないのが現状です。
オリジナル商品は原価率を自身で決める事ができる為、利益の調整もしやすくおすすめです。
この記事では、サプリメントをOEM製造する場合の原価率について解説しています。
これから商品作りを検討されている方はこの記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEM製造をお受けしております。
オリジナルサプリの製造をご計画中の方はお気軽にお問い合わせください。
目次
原価とは
原価とは、商品を製造し販売するまでにかかる費用の事を言います。
商品を仕入れて販売する場合は、仕入れ価格が原価となります。
売れた商品に対してかかった仕入れ額の事を売上原価と言い、仕入れた物の全てを合計した原価の事は仕入れ原価と呼びます。
販売額から原価を引いた金額が利益となる為、引いた金額が大きい程利益が取れているという事になります。
原価率は、(売上原価÷売上高)*100で算出します。
なぜ原価の調整が必要なのか?
利益を上げる為には、仕入額を下げるか販売額を上げるかの2つの方法があります。
仕入れ商品は、仕入れ額がほぼ決まっている為大幅に下げる事は難しいのが現状です。
また、仕入れ商品の販売で販売額を下げてしまうとその分利益を圧迫してしまいます。
仕入れ商品は他社と価格競争になりやすい為、止むを得ず販売額を下げて利益を圧迫する事でいずれ行き詰まる可能性が高くなります。
原価率を調整できれば利益の見込みがみえる。
オリジナル商品をOEMで製造販売する場合、使用する原料や処方、資材の仕様など全て自身で決める事ができる為、原価を低く抑えた商品を製造する事が可能です。
もちろん、闇雲に安く製造する事が正しいわけではありませんが、ある程度利益を確保できる原価や販売額の設計ができるので、行き詰まる様な事は起こりにくいです。
また、オリジナル商品は他社で同じ物は販売されていないので価格競争が起こらない点もメリットです。
サプリメントの原価率は20~30%を意識
販売額の決め方は、単純に言えば「原価+利益=販売額」です。
原価は、低く抑えた方が利益は上がるものの、現実的には20%を切る事はありません。
特に、小ロットで製造する場合はどうしても製造費用は上がってしまう為、1商品あたりの製造原価が高額になる傾向にあります。
販売額は他社との競争力の1つの要素になります。
同類の他社製品の販売額と比較しながら、適切な販売額を慎重に検討する必要があります。
サプリメント製造で費用に影響するもの
オリジナル商品は全て自身で決める事ができる分、費用の見落としがあると利益に影響してしまう為注意しましょう。
ここではOEMで製造する場合にかかる費用について紹介します。
使用する原料
原料はそれぞれ価格が違う為、どの原料をどの位配合するかで原価は変わります。
同じ原料でも産地やグレードによって価格が変わる為、希望原価と比較しながら決めると良いでしょう。
形状
サプリメントには打錠やカプセル、ゼリーなど様々な形状があり、それぞれの製造費用も違います。
形状は、ターゲットが使いやすい形状を選ぶ事がおすすめですが、費用を抑えたい場合は決める時に委託先に相談すると良いでしょう。
サプリメント(健康食品)には、いろんな形状があります。 ソフトカプセル、ハードカプセル、錠剤、粉末、ドリンク、最近ではペーストやグミなどのサプリメントも登場しています。 原料によって適している形状・適さない形状が存在します。 それぞれ[…]
製造ロット
一般的に、小ロットで作ると製造費用は高くなります。
それは、製造する数量に関わらず、製造前後の準備や清掃にかかる時間と費用に変わりはない為、製造ロットが小さいとその分1つの製品に割り振られる製造費用が大きくなる事が要因となります。
製造費を抑える事を優先する場合は、最も効率よく製造し費用を抑えられる「経済ロット」で作る事がおすすめです。
しかし、経済ロットは製造数量が大きくなる可能性が高いので、在庫過多にならないように販売予測と比較しながら決めると良いでしょう。
包装方法や包装資材
パッケージの仕様や包装方法でも費用は変わります。
包装費用を抑えたい場合は、アルミ袋に1ヶ月分などのまとまった数量を充填するシンプルな包装がおすすめです。
1回分を分包包装したり、化粧箱に入れる等の工程が増えるとその分の包装費用は高くなります。
しかし、その分高級感を演出したり使い勝手が良い商品を作る事ができます。
販売する商品の価格帯やターゲットの使用シーンを踏まえて適切な包装仕様にしましょう。
充填作業費用
商品の製造が全て機械のライン上で完結する場合はかかりませんが、手作業により充填が必要な仕様がある場合は、その分の充填作業費用がかかります。
例えば、化粧箱の中に仕様書を入れるなどの機械では対応できない細かい作業などがあります。
ただし、製造のほかにも初回製造時や販売時にかかる費用もある
製造費の他にも、初回製造時や販売時にかかる費用もあります。
初回製造費は、パッケージのデザインを外注する場合はデザイン費、処方決定までの試作費などが別途かかります。
他にも、販売に向けての販売ページやチラシなどの販促費、商品を保管する倉庫の利用料、商品の配送費用などがあります。
どの費用がどの位かかるのか、事前に確認して把握しておきましょう。
販売額は効果と原価のバランスを見ながら費用を決める
高価格帯の商品を販売する場合は、中身の処方や見た目の仕様も高級感のある物にした方が売りやすいので、その分製造費用を高くかけても問題ありません。
しかし、理想的な商品を目指していくあまり、製造費が高くなってしまっても利益に影響が出てくるため良くありません。
商品のターゲット層や、競合商品の状況も見ながら、販売価格や原価を検討していきましょう。
まとめ
オリジナル商品は原価や販売額全てを自身で決める事ができる為、仕入れ商品と比較すると利益を出しやすい為おすすめです。
ですが全てをオリジナルで決められる分、中身にこだわりすぎて原価が高くなってしまったり、製造原価を抑える為に販売予測よりも多い量を製造して在庫過多になる等のミスも発生しやすい為注意しましょう。
初めてサプリメントを製造する方は、委託先工場に相談しながら進めましょう。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造をお受けしております。
これからサプリメントの製造や販売をご計画中の方はお気軽にお問い合わせください。