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OEM(受託製造)コラム

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サプリメント製造で使われる賦形剤について解説します。

プラスチックボトルから錠剤がこぼれている写真

サプリメントの製造で使用される原料の1つに賦形剤があります。

賦形剤は、商品を安定して製造する為に必要な原料で、多くの商品で使用されています。

その為、サプリメントの処方を決める際、有効成分となる原料の他に、使用する賦形剤の種類も決める必要があります。

賦形剤には様々な種類と役割がある為、製造の際にはどのように使うかを検討しましょう。

この記事では、賦形剤の使用目的や役割、原料の種類について紹介します。

これから商品の製造を考えている方は、この記事を参考にしてください。

SUNAO製薬では、サプリメントのOEMをお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。

賦形剤とは

賦形剤は「ふけいざい」と読み、錠剤やカプセル、顆粒などのサプリメントを製造する際に使用される添加剤です。

主に、成形や流動性、複数の原料を使用した場合の均一性など、商品を製造しやすくする目的で使用されます。

原料の殆どが白い粉末で無味無臭の為、商品の見た目や味、香りに影響を与える事はありません。

賦形剤の原料にはいくつか種類があり、それぞれの役割も違います。

賦形剤の役割・目的

顆粒錠のものをスプーンから注いでいる様子の写真

安定した商品作りをする為には、賦形剤が必要となる場合があります。

賦形剤の役割を理解して、必要性について把握しておきましょう。

ここでは賦形剤の持つ役割と、使用する目的について説明します。

流動性を高める

商品は必ず工場の機械を使用して製造する為、使用する原料が機械の中でスムーズに流れていく必要があります。

賦形剤を使用せずに有効成分の原料のみで製造すると、流動性(モノが流れ動く容易さ)が悪くなり場合によっては原料が機械の中で詰まってしまう危険性があります。

特に水分の多い原料を使用する場合は注意が必要です。

賦形剤は、原料をサラサラにして製造機内の詰まりを防ぎ、流動性を高める機能があります。

原料を均一に混ぜる

複数の原料を混合して商品を製造する場合、原料それぞれの比重によっては均一に混ざらない場合があります。

賦形剤を使用すると混ざりにくい複数の原料でも均一に混ぜる事ができ、商品1つ1つに同等の有効成分が含まれるように作る事ができます。

錠剤の成形性の向上

打錠は、粉末の原料をプレス加工する事で粒状に成形します。

その際、使用する原料によっては、プレス機に原料が付いてしまったり、うまく固まらない等のトラブルが起きます。

賦形剤には、原料を固める結合剤の役割をする物や、プレス機からスムーズに取り出す為の離型剤の機能を持つ原料があります。

その為、賦形剤を使用する事で、打錠を製造する際の製造トラブルを防ぐ事ができます。

原料の固化を防止する

吸湿しやすい原料や水分の多い原料は、そのままにしておくと固まってしまう事があり、賦形剤には、原料の固化を防ぎサラサラの状態を保つ事で品質を安定させる機能があります。

カサを増やす

使用する有効成分の原料があまり多くない場合、そのままだと全体量が足りずに製造できない場合があります。

その場合、賦形剤を加えて製造可能な量まで全体量をカサ増しする方法が取られます。

カサ増しをする事で、製造時の安定性や均一性を高める事ができます。

サプリメントの製造で使用される賦形剤の原料

木製のボールにじゃがいもから作られた粉末が入れてある写真

それぞれの賦形剤が持つ特性や使用目的が異なる為、使用する有効成分の性質によって必要な賦形剤を使い分けましょう。

ここではサプリメントの製造で使用される賦形剤の種類について紹介します。

デキストリン

デキストリンは、じゃがいもやとうもろこし等のデンプンを酵素によって加水分解した原料で、食品に分類されます。

サプリメントの製造では、主にカサの増加や製造機内での流動性の向上目的で使用します。

乳糖

乳糖は、牛乳などの乳製品に含まれる二糖類で食品に分類されます。

原料やの固化を防ぐ団結防止剤としての役割や、混合粉末の均一性を保つ役割があります。

他の賦形剤と違い、わずかに甘味を感じるのが特徴です。

結晶セルロース

結晶セルロースは、植物由来の不溶性食物繊維で食品添加物に分類されています。

錠剤に硬度を出すための結合剤や、飲用後、体内で速やかに崩れるための崩壊剤として使用されます。

二酸化ケイ素

二酸化ケイ素は、ケイ素と酸素の化合物で食品添加物に分類されます。

水分の多い原料や吸湿しやすい原料を使用する際、原料の固化を防ぐ為の団結防止剤としての機能があります。

他にも、製造機内での流動性の向上や均一性の維持目的でも使用されます。

二酸化ケイ素は、食品配合中の2%以下でなければならない、母乳代替品や離乳食品には配合してはいけない等の使用制限がある為、使用する際は注意が必要です。

ステアリン酸カルシウム

ステアリン酸カルシウムは、パーム油などの植物由来の原料から作られた成分で食品添加物に分類されています。

錠剤をプレス機からスムーズに取り出す為の離型剤や、原料の固化を防ぐ団結防止剤として使用されます。

もし、賦形剤を使わずにサプリメントを製造するとしたら

悩んでいる女性の写真

賦形剤は、食品に分類される原料もありますが、殆どが食品添加物に分類されます。

消費者の中には食品添加物を嫌う方もいる為、できるだけ賦形剤を使用せずに作りたいと考える方もいるかと思います。

使用する原料によっては、賦形剤を使わずに製造できる場合もあります。

また、少量の賦形剤で製造する事ができれば、原材料名の記載で省略する事が可能です。

しかし、製造機内での流動性や安定性、均一性など、トラブルなく商品を製造する為には賦形剤を使用した方が良いケースが多数あります。

もし、賦形剤の使用について希望がある場合は、製造工場に相談して工場側のアドバイスを聞きながら決めるのが良いでしょう。

まとめ

消費者に安心して商品を使用いただくには、製造側は安定した品質の商品を作る必要があります。

賦形剤は、製造時の安定性を助け、均一な商品になるよう調整してくれる原料なので、上手に使いながら商品作りをしていきましょう。

SUNAO製薬では、サプリメントのOEM製造をお受けしております。商品の製造をご検討中の方は是非SUNAO製薬にお問い合わせください。

製造する形状から成分まで、お気軽にご相談ください。

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