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2024年のサプリメント製造・販売に関する動向を予測【規制変更や市場規模、動向】
2024年も始まり、新商品の製造に向けて取り組み始めている企業も多いかと思います。
コロナを経験した事で消費者の健康に対する意識は高まり、サプリメントや健康食品の需要もさらに増す事が考えられています。
この記事では、2024年のサプリメント市場の動向予測について紹介します。
2024年は製造・販売に影響の出る制度の変更がある為、早めに把握して対応できる様にしましょう。
SUNAO製薬ではサプリメントや健康食品のOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はぜひご相談ください。
目次
2024年の市場規模は、前年比プラスと予測
矢野総合研究所の予測によれば、2024年の健康食品の市場場規は、9,128億円で前年比「101.5%」の成長が予測されています。
また、財務省が発行している日本における健康食品市場の成長性という資料では、通販健康食品市場の予測も発表されています。
通販健康食品市場は、(中略)2024年に6,220億円にまで拡大するとの予測もある。
(引用:日本における健康食品市場の成長性|財務省)
2024年は6,220億円の規模があると予測され、市場全体の規模とともに通販市場でも成長をすると読み解くことがで来ます。
特に訪日外国人需要の増加も有り、店頭での健康食品の販売も好調が予測されるため、2024年はコロナ前を彷彿とさせる市場が期待されています。
ただし、将来的に健康食品市場に安定が見込めるというわけではありません。
遠くない将来人口減少による市場縮小が見えてきているため、新しい分野への展開も考えていく必要があります。
次の項目では、2024年におけるサプリメント製造や通信販売に影響を及ぼす事象や対応について解説します。
物流2024年問題により配送に影響が
2024年から、大きく変化する事の一つとして物流が挙げられます。
商品を製造・販売する為には必ず物流が不可欠です。
物流の仕組みが変わると、コストや配送にかかる日数等に影響を及ぼすため注意しましょう。
物流2024年問題とは
物流における2024問題とは、2024年4月からドライバーの労働時間に上限が設けられる事に伴い生じる諸問題ののことを指します。
今まで、トラックドライバーは慢性的な人手不足やECの市場拡大による物流量の増加が影響し、長時間労働が深刻視されていました。
全ての職種で2019年4月から労働者の時間外労働の規制が強化されていましたが、物流の職種は5年間の猶予期間が設けられていました。
この猶予期間は2024年3月末で終了となる為、4月からは物流・運送業界においても本格的にドライバーの時間外労働規制が適用される事となります。
2024年問題によって起こる影響
物流の2024年問題が商品を製造・販売する側にとってどの様な影響を受けるか説明します。
事前に把握しておく事で早めに対策をうてるのでしっかり確認しましょう。
物流のコストが上がる
ドライバーの労働時間に上限が設けられる為、ドライバー不足になる可能性があります。
すると新しく人材を確保する必要があり、その分追加の人件費が必要になります。そのコストは運送料金に上乗せされる事が多い為、物流コストは確実に上がります。
物流コストが上がると、その分原価が上がり、利益を圧迫する為、対策が必要です。
例えば、その他の費用を見直す、販売価格を上げる、送料無料サービスをしている場合は、継続を検討する等を検討してみましょう。
配送できる量や頻度が減る
ドライバーの勤務時間の変更や人員不足により、配送スケジュールに変更が入る可能性があります。
そうすると、短日数での長距離輸送や急な依頼には対応してもらえなくなる事が考えられます。
これらの問題は、配送の日数に余裕を持ってスケジュールを組む等の対策をすれば防ぐ事ができる為、依頼する輸送会社に確認をとり計画を見直しすると良いでしょう。
関連ニュース
包装容器の「無添加」表記は、規制の対象に
物流問題の他に、パッケージの「無添加」表記についても規制が変わります。
以前は、無添加表記に関する細かいルールはありませんでした。
その為「無添加」と記載されている商品でも、実際は使用する原料に添加物が含まれている等の曖昧な商品も販売されていました。
この様な消費者に誤解を招く商品が販売される事を防ぐ為に、消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。
この規則は、2022年3月に策定されており、既に発売されている商品は2024年3月まで猶予期間が設けられています。
新商品を含め、2024年4月以降に製造された商品については対応が必須となります。
もし、誤った表記をした商品を販売していると、罰金などの罰則が科せられる場合もある為注意しましょう。
「無添加」とパッケージに書かれている食品を目にした事が有ると思います。 「無添加」、「不使用」と書いてあると、「天然素材をつかっていて、なんだか安心して食べれるかも」と感じられる方もいらっしゃるかもしれせません。 ただし、添加物が一概に[…]
すでにある商品は対象外ですが、急いで作り替えましょう。
もしガイドラインに抵触した表記をしている既存商品がある場合、2024年3月で猶予期間が終了してしまう為、早めに変更しましょう。
パッケージの製造に加え、表示の変更や内容の確認作業も入る為、通常以上に準備に日数が必要です。
その為、早めに動かないと商品の製造までに間に合わなくなってしまう可能性があります。
もし、どの様に変更すれば良いかわからない場合は、製造委託先の工場に相談しましょう。
また、規制の対象はパッケージのみとなりますが、販売ページや販促物にも変更を反映させる箇所はないか確認が必要です。
これから作る商品のパッケージは全て規制の対象となる為、誤った表記はしない様に注意しましょう。
2024年の市場動向予測
2023年の状況から、2024年にどの様な商品が求められるかを予測しています。
新商品作りの参考としてご確認ください。
2023年の状況
2023年は、アフターコロナの時代に突入した1年でした。
コロナが落ち着き、徐々に外出できる様になった事で消費者の需要がモノ消費からコト消費へと変化しました。
サプリメントに関しては、機能性表示食品の出願が増え、市場に並ぶ商品も増えました。
健康産業新聞の調査によると、2023年の健康食品の発売数は前年と比較して18%増加しており、新商品の約55%を機能性表示食品が占める結果となった事を発表しています。
人気のあった商品カテゴリは、コロナの影響で内側からの健康に意識を向ける方が増えた事により中性脂肪や血糖値、内臓脂肪など生活習慣病対策のアイテムが注目されました。
他にも、ストレス緩和や睡眠の質を高める商品も高い需要がありました。これは、コロナで生活が大きく変化した事で未だ多くの方がストレスを抱えている事が影響していると考えられます。
2024年の市場動向の予測
日清オイリオによる2024年の消費マインド予測によると、2024年は個々の食生活を通じた健康管理に関心が高まるのではないかと考えられています。
自分の生活に取り入れやすく、無理なく続けられる健康方法を見つけて実践していく人が増えていく事が予測されます。
食に関しては根本的な部分が見直され、しっかり噛んで食べる等カラダ本来の力を引き出す事に意識が向けられそうです。
噛んで楽しむ食に惹かれるのではないかと予測されている観点から、ハード系グミの様な美味しく噛んで食べられるアイテムの人気が高まるかもしれません。
グミは、フルーツや野菜のエキスを使った、弾力のある食感が特徴的なお菓子です。 子どもむけのお菓子としてのイメージもありますが、栄養を添加して健康食品やサプリメントとして製造・販売もされています。 これからサプリメント販売を検討中の方は、[…]
まとめ
2023年はアフターコロナの影響で、商品よりもイベントや旅行等に意識が向けられる傾向にありました。
しかしコロナを経験した事で健康に対する意識は高く、機能性表示食品をはじめ多くの新商品が販売されました。
2024年は市場も成長が見込まれますが、消費者のライフスタイルに合った健康食品の需要が高まる事が予測されます。
変更となる制度については事前に対応しながら、消費者の需要に沿う商品作りをしていきましょう。
SUNAO製薬ではサプリメントや健康食品のOEM製造を承っております。商品製造をご検討の方は是非SUNAO製薬にお問い合わせください。