OEM(受託製造)コラム
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既存商品みたいなプロテインは作れる?プロテインOEM製造の進め方を解説

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市販のプロテインに「近いものを作りたい」と思っても、打ち合わせや試作の話に入る前に止まってしまう方は少なくありません。
- 参考にしたい商品はあるのに、何を揃えればよいか分からない。
- 業界ではベンチマーク品(イメージに近い既存商品/参考商品のこと)という言葉も出てきて、自分のイメージと言葉がつながらない。
といった方に向けて、この記事では、参考商品がある場合とない場合の進め方の違いと、OEMで「理想のプロテイン」を目指すときに押さえておきたいポイントを整理します。
目次
結論:市販品に近いプロテインは作れる

市販品に「かなり近い」プロテインを目指すことは可能です。
ただし、原料の入手性、コスト、表示、製造ラインの条件などで、完全一致を約束できるものではありません。
参考商品がある場合は、何をどこまで寄せるか(味・配合・見た目・価格帯など)の優先順位を言葉にできるほど、ヒアリングと試作が進みやすくなります。
参考商品がない場合は、ターゲットと利用シーンから逆算して「成功イメージ」を言語化することが先です。
製造の大きな流れや、お問い合わせから納品までの目安は、参考にしたい商品の有無で根本から変わるわけではありません。
ただし、イメージが固まっているかどうかで、確認の細かさや試作の回数は変わりうると考えておくと安心です。
- 近づけたい方向性がはっきりしているほど、提案と試作の射程が合いやすい。
- イメージが未固定だと、すり合わせの回数は増えやすい。
- 製造工程そのものの骨格は、個別条件で前後はしつつ、大きくは同じ考え方で進む。
参考商品(ベンチマーク品)の有無で、論点は次のようにずれます。
| 観点 | 参考商品(ベンチマーク品)がある場合 | 参考商品がない場合 |
|---|---|---|
| 出発点 | 手元の商品と裏面表示から、「何を寄せるか」に入りやすい | 比較対象がないため、利用シーンや成功イメージから先に置く必要がある |
| 打ち合わせの中心 | 味・仕様・コンセプト、近似の軸、優先順位 | ターゲット・利用シーン、体験の一文、避けたい原料や方針 |
| 試作 | ベンチとの近さで評価しやすい | 評価基準自体を一緒に決める比重が増えやすい |
製造の大きな流れそのものは、参考商品の有無にかかわらず、別物になるわけではありません。
具体的な製造の流れを本文で整理します。
ベンチマーク品とは

参考にする市販品のことを、ベンチマーク品またはターゲット品と呼びます。
意味は、「参考にしたい商品」「お手本にしたいもの」です。
プロテインのベンチマーク品がある場合の進め方

ベンチマーク品を手元に置いたうえで、まず次の3つを整理しておくと試作が進みやすくなります。
味・仕様・コンセプト
ベンチマーク品に似たプロテインを作りたい場合には、少なくとも次の3つを意識するとよいです。
- 味:甘さ、香り、後味、飲みごたえ
- 仕様:たんぱく質量、容量、粉末か顆粒か、甘味料の方針
- コンセプト:誰向けか、どんな価格帯や世界観か
「全部同じにしたい」より、ベンチマーク品のどこ(味・成分・コンセプトなど)を寄せたいのか、譲れない軸と、そこまでこだわらなくてよい軸を分けて伝えられると、試作が進みやすくなります。
プロテイン設計の優先順位のベース
ここで整理した内容は、のちの優先順位のたたき台になります。
詳しい決め方は、関連記事「プロテインOEMの優先順位とターゲット別の決め方」(スポーク②)で深掘りできます。
続いて、パッケージの裏面(表示)の読み方と、近似の考え方を整理します。
ベンチマーク品の裏面・表示の読み解き方
多くの場合、手元にあるのはパッケージの裏面(栄養成分・原材料名・アレルゲンなど)です。
ここから分かるのは、おおよそのたんぱく質量、主要原料、甘味料や香料の有無といった枠組みです。
一方で、配合比率そのものや、香料の具体名、製造上の細部までは表示だけでは分からないこともあります。
「この表示どおりの配合で」と一言で伝えるより、何を再現したいか(例:飲みやすさ、甘さの強さ、後味)を言葉にしておくと、開発側と認識が合いやすくなります。
何をどこまで近づけるか
参考品にどの軸でどれだけ近づけるかを決めることは重要です。
味だけ寄せるのか、たんぱく質量やカロリー感まで寄せるのか、見た目(粉末の細かさや溶け方)、ブランドイメージまで含めるのか。
軸が増えるほど、確認項目が増えて意思決定が複雑になり、設計の方向性が定まりにくくなります。
まずは何を理想の商品に近づけたいかを言語化し、重視したい要素を整理しましょう。
行き詰った際には、ヒアリングと試作で方向性を合わせ、必要に応じて詰める、という進め方も選択肢の一つです。
ベンチマーク品から企画する際の注意点
ベンチマーク品に寄せすぎると、差別化しづらく、選ばれる理由が弱まりうることはあります。
ベンチマーク品との差別化の方法については、関連記事「プロテインOEM製造で決めておくべき4つの要点を解説|優先順位とターゲット別の決め方」をご参照ください。
プロテインのベンチマーク商品がない場合の進め方

今、世の中にないプロテインを作ろうと考えていると、ベンチマーク商品が見つからないということももちろんあります。
現状、参考にしたいプロテイン商品がない場合は、まず作りたいプロテインの特徴を洗い出すことが必要です。
利用シーンと売りたい体験を言語化する
このとき大切なのは、「誰が、いつ、どんな気持ちで飲むプロテインか」といった利用シーンと満足条件です。
例えば、
- トレーニング後にさっと飲みたいのか。
- 朝食の置き換えとして満腹感を出したいのか。
- 甘さは控えめで、続けやすさを最優先したいのか。
一言でいうとどんな体験を売りたいかが決まると、原料の方向性や味の評価基準を一緒に決めやすくなります。
避けたいことなど前提の共有
あわせて、入れたくない原料や、使わないものも書き出しておくとスムーズです。
例えば、
- 特定原材料等に該当するアレルギー原料は配合に含めたくない。
- 植物由来のたんぱく原料に限定したい。
- 甘味料(人工甘味料など)を使わない配合にしたい。
- 特定の原料は入れたくない などです。
こうした希望がはっきりしているほど、処方の選択肢が絞られ、OEMメーカーからもイメージに近い提案がもらいやすくなります。
プロテインの製造・試作までにそろえる最低限

試作や見積りの前に、次のような情報があると会話がスムーズです。
- 参考商品の写真や品名、できれば裏面の情報
- 想定ターゲットと販路のイメージ
- 予算感や希望ロットのざっくりした範囲
- 譲れない条件と、相談しながらでよい条件
すべてが固まっていなくても構いません。
今分かっていることを整理して持ち込むだけでも、次の一歩が明確になりやすくなります。
プロテインOEM製造でよくあるつまずき

ここまで読んでいただいたうえで、初めてプロテインOEMを検討する方から、よく聞く悩みをまとめました。
ひとつでも当てはまれば、あなただけの悩みではないので、安心して相談に進んでください。
「市販品と同じ配合で」とだけ伝えてしまう
表示に載っているのは、あくまで表示上の情報です。
各配合成分の分量など細部までは、表示だけでは分からないことも多くなります。
再現のどこまでを優先するかは、OEM先とすり合わせながら決める前提が現実的です。
ベンチマーク品はあるのに、何を優先すべきか決められない
参考商品があるほど、寄せたいポイントが増えすぎて止まりがちです。
いったん味・価格感・たんぱく質の三本に絞り、「どれを最優先にするか」から決めると話が動きやすくなります。
細部は、その後の打ち合わせや試作で一緒に詰めれば大丈夫です。
参考がないから、何も決められない
ベンチマーク品がない場合は、完成形のイメージより先に、誰に・いつ・どんな場面で飲んでもらうかを整理するのがおすすめです。
ターゲットとシーンが言語化できると、配合の方向性や味の評価のしかたが具体化しやすくなります。
まだ固まっていない部分は、そのまま相談のテーマにして構いません。
まとめ

参考商品の有無で、打ち合わせの進め方や試作の細かさは変わりうる一方、製造の流れの骨格自体が別物になるわけではありません。
- 近づけたいものがあるときは裏面と近似の軸を整理する。
- ないときは成功イメージと制約から設計する。
この整理ができると、プロテインOEMの相談がぐっと進みやすくなります。
プロテインOEM製造の全体像をつかみたい方は、「プロテインOEM製造の流れ・ポイントを知りたい方へ|販売を見据えた開発から製造までの全体像解説」の記事
プロテイン設計の前に決めることと優先順位を整理したい方は、「プロテインOEM製造で決めておくべき4つの要点を解説|優先順位とターゲット別の決め方」の記事
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