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リポソーム原料を使ったサプリ製造のポイント解説
リポソーム○○と呼ばれる原料を目にしたことはありますか？
元々は、医療分野で使われていた原料ですが、2024年頃からサプリメントの分野でも利用され始めた健康食品業界では新しい原料です。
リポソーム原料は、通常の原料と比較して吸収率や品質面などのメリットが多くあり、機能面での差別化にもなる為おすすめです。
この記事では、リポソーム原料を使用してサプリメントを作る際のポイントについて解説します。
これから商品の製造を検討されている方はこの記事を参考にして商品をご準備ください。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEMをお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。
目次
リポソームとは
リポソームとは、リン脂質二重層からなる20nm〜数μm程度の小さな球状のカプセルの事で、この球状のカプセルの中に有効成分を閉じ込めた状態の原料です。
二重層からなるカプセルは、カプセルの内側には水溶性の原料を、二重層の中に脂溶性の原料を含ませる事ができます。
リン脂質は、細胞膜の主な構成成分でもあります。その為、リポソームは細胞膜となじみやすく、有効成分をスムーズに体内に届けます。
健康食品業界では2024年頃から利用され始めたのでまだ新しい原料ですが、リポソーム化の歴史は意外に古く、1960年代には発見されておりその後医療分野で利用されていました。
サプリ以外に化粧品でも使われている
リポソームの技術は、薬物送達システム（略称：DDS ドラッグデリバリーシステム）として薬剤を体内の特定の部位に運ぶ為に使われています。
カプセルの内側に薬剤を封入し、標的とした箇所に薬剤を効率よく送り込み治療効果を高める事が目的です。
この技術は化粧品の分野でも利用されており、有効成分が封入されたリポソーム原料を使う事で、皮膚の深部に効率よく有効成分を届ける事が可能になります。
リポソーム化した原料のメリット
リポソーム原料を使用している事は一つの差別化になる為、機能をしっかり把握しておく必要があります。
ここではリポソーム原料を使う事でのメリットを紹介します。
吸収率の高い商品が作れる
細胞膜と同じ成分で構成されているリポソームは、細胞とのなじみが良いのが特徴の一つです。
その為、通常の原料と比較して体内への吸収率が高く、その分期待される効果を高める事ができます。
特に、吸収率が低い原料はリポソーム化した原料の使用がおすすめです。
胃酸での分解を防ぐ事ができる
リポソームは、胃酸で壊れにくい特徴があります。
その為、胃酸による成分の分解を防ぎ、多くの有効成分を腸まで届ける事が可能です。
消化器官の影響を受けにくいと、血中に有効成分を効率よく届ける事ができるので、効果の高い商品を作る事ができます。
リポソーム化された原料
リポソーム原料は健康食品業界ではまだ新しい素材ですが、既に多数の原料がリポソーム化され実際に使われています。
よく見られるリポソーム型サプリメント成分
- ビタミンC
- グルタチオン
- コエンザイムQ10
- ビタミンB群
- クルクミン
- ルテイン
- NAD+
特に、ビタミンCの様な不安定で吸収率の低い成分は、リポソーム化する事で安定性と吸収率の両方を高める事ができる為おすすめです。
リポソーム原料は、今後も種類が増えてくる可能性が考えられます。
リポソーム原料のデメリット
リポソーム原料を使用する事によるデメリットは費用面です。
通常の原料と比較して費用は高くなり、原料により違いはありますが約1.5倍から物によっては5倍程高くなる傾向にあります。
理由は、原料をリポソーム化するには高度な技術が必要である事や、製造プロセスが複雑な為、その分の加工費で原料が高額化してしまう為です。
成分の吸収率など付加価値を付けられるメリットがあるので、リポソーム原料はある程度高価格帯で販売できる商品に使用する事をおすすめします。
リポソーム原料を使用したサプリメント製造で選べる形状
リポソーム化された原料の形状には、液体と液体を乾燥させた粉末タイプがあります。
リポソーム原料を使用してサプリメントを製造する場合、液体の場合はソフトカプセルやドリンク、粉末であればハードカプセルや打錠での製造が可能です。
また、リポソーム原料は、水中に脂質のカプセルが拡散した状態である為、元の状態は液体です。
その為、リポソーム原料の吸収率の高さを最大限に生かしたサプリメントを作る場合は、液体のままで使用するのが良いでしょう。
液体の原料はサラサラとして沈殿しにくい性質を持つ為、扱いやすい点もメリットの一つです。
リポソーム原料を使ったサプリはOEMで製造できます。
リポソーム原料は、以前よりも取り扱い業者が増えてきているので製造しやすくなっているのが現状です。
サプリメントを製造する為には、専用の機械や人員の確保など設備の準備や許可の取得などやるべき事が多数あります。
もし、これら全てを自身で準備するとなると、初期投資にかかる膨大な費用や設備が整うまでの時間、製造に関する専門知識も必要になります。
その為、全てを自身で行うのは現実的ではありません。
設備を持っていない場合の商品の製造は、OEMで作るのがおすすめです。
OEM工場が持つ製造設備や豊富な経験値を使う事ができる為、初めての方でも安心して商品を作る事ができます。
ただし実際に販売する場合には戦略が必要
リポソーム原料は費用が高いので、使用する場合は必然的に高価格帯の商品として販売されています。
そのため、価格に見合う価値がある事を消費者に伝え、納得してもらう事に重点をおく必要があります。
例えば、通常の原料と比較して吸収率が高いので、少量でも既存のサプリと同等の効果が期待できる事を伝える。胃酸で壊れにくいので、効率よく吸収され効果の高い商品である事を伝える等です。
高価格帯でも、その分費用対効果が高い事を伝え、価格以上の価値があると思ってもらう事が重要です。
まとめ
リポソーム原料は、体内での有効成分の吸収率を上げる事で高い効果が期待できる原料です。
健康食品業界ではまだ新しい素材ですが、既にリポソーム化された原料は多数あり機能性も高いため今後、より注目されていく事が予測できます。
リポソーム原料は費用が高いので高価格帯で販売できる商品に使用する事をおすすめします。
SUNAO製薬ではサプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はお問い合わせください。
処方の相談など、お気軽にご相談ください。
