OEM(受託製造)コラム
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口腔ケア商品の需要動向とOEM製造可能なアイテム
口腔ケアと聞く「歯磨き」を想像される方も多いと思いますが、歯磨き以外にも口腔ケアのための商品はあります。
この記事では口腔ケア(オーラルケア)関連商品をOEMで製造して販売する際のポイントを解説します。
- これから、オーラルケア関連商品の製造を検討しているがきめきれない
- コロナ明けの関連商品にはどんなものがオススメなのか
これから商品の開発・製造を始めようと検討中の方はこの記事を参考にしてください。
SUNAO製薬では、口腔ケア商品の製造を受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
目次
アフターコロナ時代に求められる口腔ケアアイテム
新型コロナウイルス感染症の流行により、マスク着用が当たり前となり、口腔ケアに関するニーズが変化しました。
マスクを着用することにより、口内の温度や湿度が上昇し、口内環境が悪化している方が増えています。
サントリーの調査によれば、多くの方がオーラルケアを生活の中に取り入れ、洗口液やデンタルリンスを使用される方が増加しました。
その結果、3人に1人が新たなオーラルケア習慣を取り入れ、中でも「洗口液・デンタルリンス」を使い始めた人が最も多いことが分かりました。また、洗口液・デンタルリンスを使っている人では、使用回数が増えた人の割合が前年に比べて30ポイント上昇しました。新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、口腔衛生意識が高まり、それに伴い洗口液・デンタルリンスの使用者や頻度が増したという結果となりました。
引用:長引くコロナ禍で、3人に1人が新たなオーラルケア習慣をスタート 洗口液・デンタルリンスの使用者が増加|サンスターグループのプレスリリース|PRTIMES
また、アフターコロナに入りマスクを外す機会が増加しているので、口臭や歯の見た目を心配する声もあります。
口腔ケア商品は、さらに需要が伸びていくジャンルと言えます。
OEMで作れる口腔ケア商品の種類と特徴
口腔ケア商品のOEMでは、以下のような商品を製造することが可能です。
- 歯磨き粉
- 洗口液(マウスウォッシュ)
- マウススプレー
歯磨き粉にはペースト状の練り歯磨き、パウダータイプの粉末歯磨きや液体ハミガキ、ジェルの歯磨きもあります。 また、電動歯ブラシ用の歯みがき粉も販売されています。
ホワイトニングを目的とした歯みがき粉も人気の商品です。
マウスウォッシュは、液体状の洗口液で口に含み口腔内に行き渡らせたあと吐き出すもので、口臭ケアにも利用されます。 すでに多くの商品が販売されているので、使用された方も多いと思います。
マウススプレーは液体を口腔内にふきつけるプッシュスプレー式の商品です。口臭対策で利用される商品が多いですが、ホワイトニング目的など特定の機能に特化した商品もあります。
また、口腔ケア商品の一つですが、歯ブラシの製造を対応してくれる製造メーカーもあります。
オーラルケア用品のOME製造費用の目安
SUNAO製薬で製造をお受けする場合の最低ロット、納期、費用をご案内いたします。
種別 | 最低ロット | 納期 | 費用 |
---|---|---|---|
歯磨き粉 | 5,000本~ | 4ヶ月~ | 190万円~ |
マウスウォッシュ | 1,000本~ | 4週間~ | 70万円~ |
歯の美容液 | 1,000本~ | 4週間~ | 70万円~ |
※商品の形状・状態にもよりますが基本的には化粧品の製造だけではなく、資材(パッケージや箱)の費用が必要です。
※上記費用以外にもご要望により高額な原料、特殊なご依頼や試作費用により追加費用が必要になる場合がございます。
SUNAO製薬では記載している商品以外にも製造は可能ですので、ご希望の形状がございましたらお気軽にお問い合わせください。
口腔ケア商品のOEM製造時のポイント
OEMで口腔ケア商品を製造する前には商品の方向性を決める必要があります。
商品の販売にも直結するので、慎重に検討しましょう。
- 顧客ニーズを考慮した商品開発
- パッケージデザインの重要性
- 販売ルートの選定
これらのポイントを考慮することで、より多様なラインナップの口腔ケア商品を提供し、販売戦略を立てることができます。
顧客ニーズを考慮した商品開発
OEMで製造する前に、その商品がどのような顧客ニーズに応えるものなのかを考慮する必要があります。
例えば、歯磨き粉であれば、ホワイトニング効果があるもの、虫歯予防効果があるもの、口臭予防効果があるものなど、様々なニーズに応える商品が求められています。
パッケージデザインの重要性
パッケージデザインは、商品の魅力を引き出す上で非常に重要な要素です。
OEMで製造した商品を販売する際には、他社のブランドイメージとの調和や、商品の特徴を引き出したデザインなど、様々な観点からパッケージデザインを考慮する必要があります。
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販売ルートの選定
OEMで製造した商品を販売する際には、販売ルートの選定が重要です。
例えば、インターネットショップ、ドラッグストア、薬局、スーパーマーケットなど、様々な販売ルートがあります。どのような販売ルートを選定するかによって、商品の販売戦略が大きく異なってきます。
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また、表記にも法律上の注意が必要ですので、販売の際には以下の記事を参考にしてください。
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口腔ケア関連商品は、法律上化粧品に分類されます
化粧品とは、皮膚、毛髪、爪などの表面を美しく保つために使用される製品を指します。
この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌ぼうを変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第一項第二号又は第三号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。
引用:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律|e-GOV 法令検索
口腔ケア商品は、歯や歯茎、口内の清潔さを保つことを目的としているため、法律上「化粧品」に分類されます。
製造には認可が必要
化粧品は、厚生労働省の「製造販売業」の認可を受けて製造しなくてはいけません。
一部の例外はありますが、「製造販売業」を取得している会社に業務委託(OEM生産)を依頼することで、認可を取得せずに販売することが可能です。
記載する情報には注意が必要
また、成分表示や使用上の注意などの表示が義務付けられています。口腔ケア商品の製造・販売には、これらの規制に従う必要があります。
また、販売に際して実際よりも良いと判断されるような表現や医薬品のように効果を表示してはいけないなど、表現には注意が必要です。
口腔ケア商品をOEMで開発するメリット
OEMは自社で商品を企画、開発、製造するのではなく、外部に依頼して製造することを指します。
ここではOEM製造を依頼するメリット、デメリットをまとめました。
OEMで製造対応するメリット・デメリット
OEMで商品の製造を依頼する場合には、以下のようなメリットがあります。
- 開発コストの削減
- 生産性の向上
- 高品質な商品の供給
自社で製造のために工場を持つことは現実的では有りませんし、認可・品質管理体制など準備するために対応しなければ行けない事も多くあります。
販売が成功するかわからない状態では製造体制を構築することは得策ではありませんので、OEMで委託して製造してもらうことは賢明な判断と言えます。
しかし、以下のようなデメリットもあります。
- 自社に製造ノウハウがたまらない
- 製造工程・進捗がわかりにくい
デメリットは、自社にとって将来的にそれらが必要かどうかで判断すると良いです。
販売に注力して事業を展開する、ファブレス(工場を持たいない)メーカーも増えてきていますので、自社の事業展望と合わせて検討する必要があります。
口腔ケア商品をOEM製造のまとめ
以上が、OEMで口腔ケア商品を製造して販売する際のポイントです。
顧客ニーズに合わせた商品開発、パッケージデザインの重要性、販売ルートの選定など、様々な観点から商品開発・販売を行いましょう。
SUNAO製薬では口腔ケア(オーラルケア)商品のOEM製造を受け付けております。
また、オーラルケア以外の化粧品のOEM製造に関するお問合せも受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。