OEM(受託製造)コラム
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実はサプリメントの味付けには、細かい調整が必要不可欠なのです。
サプリメントや健康食品の中でも青汁やプロテインの様な粉末タイプや打錠など、味をダイレクトに感じる商品は美味しさも選ばれる重要な要素の1つです。
最近では美味しく味付けされた商品が増えてきている為、消費者の美味しさを求める基準も高くなっています。
もし、使用する原料にクセがあり美味しく味付けする事が難しい場合は、ソフトカプセルやハードカプセルにする事をお勧めします。
この記事ではサプリメントの味付けの重要性や、注意点などを説明します。
SUNAO製薬では、サプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご計画中の方はお気軽にお問い合わせください。
目次
サプリメントの味付けが重要な理由
市場の状況や消費者のニーズを見ると、美味しい味付けは売れる商品の必須条件となりそうです。サプリメントの味付けが重要な理由について説明します
美味しい商品の増加
以前は青汁やプロテインの様な健康食品は美味しくないのが普通であり、それが受け入れられていました。
しかし、味の改良が進み今ではジュース感覚で飲める程美味しい商品が増え、美味しい事が当たり前になりました。
商品の口コミをみても、飲みやすさや味についての評価を記載する方が多くいます。
美味しく飲める事がスタンダードになると、やはり美味しくない商品は購入に繋がりにくくなる為、美味しさは選ばれる重要なファクターになりました。
消費者の味覚の多様性
販売チャネルの多様化なども影響し、健康食品やサプリメントの商品数は増加傾向にあります。
細かなニーズを満たす商品も増え、選択肢が幅広くなってきました。
味付けに関しても、1つのアイテムに対して味違いで数種類の商品を販売するなど、消費者の味覚の多様性に合わせた商品も増えています。
今後も、消費者の多様なニーズに対応した商品作りが求められていくので、一辺倒な味しか無い商品は選ばれにくくなっていくでしょう。
服用の継続性
サプリメントは、薬の様に単発での服用ではなく、日々継続して使用するものです。
その為、美味しく飲めるかどうかは継続して利用してもらう為の大事な要素です。
どんなに中身の成分が優れていて体感効果があったとしても、苦痛に感じる味では継続してもらえない事は容易に想像できます。
商品を作る場合は、形状も含め継続しやすい味かどうかを踏まえて決めていく必要があります。
子供向け商品などはお菓子に近づけるとGood
子どもは味に敏感で、苦みは特に嫌われてしまいます。
美味しくなかったり薬をイメージさせる商品にしてしまうと摂取してもらえない可能性があります。
その為、ヨーグルト風味やいちご味など馴染みのある味で、お菓子に近い味付けをする工夫が必要です。
形状に関しても、カプセルや打錠などの薬をイメージさせる物ではなく、グミやチュアブルの様なお菓子としても売られている形状にするなどの工夫が必要です。
サプリメントの味付け調整が難しい理由
実はサプリメントの味付けは、材料を混ぜただけでは思った通りの仕上がりにならない事がほとんどです。
サプリメントの味に影響する原因は複数あるので、ここでは製造時に味に影響を及ぼすものを解説します。
原材料の特性で味が変わる
サプリメントの原材料は、国内で製造された原料や輸入品など沢山の種類があります。
同じ原料でも、産地やメーカー、加工方法が影響して味が異なる事が多くあります。
また、栄養成分と味の相性の悪さや、複数の原料を使用する場合の相性もある為、その都度味の調整が必要です。
添加物の制約で味を整える
味を調整し易い原料に、甘味料や香料が挙げられます。
最近は、なるべく添加物を使用していない商品も求められてきている為、ニーズに応える商品を作る場合は、味付けの難易度が上がります。
特に、甘味料は味にダイレクトに関わる為、甘味料を使用するかどうかで味付けの仕方が大幅に変わります。
もし、添加物を使用せずに調整したい場合は、天然成分を使用する方法もありますが味の安定性や保存性など扱いの難しさもある為、調整が難しくなります。
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味のある原料が多い
無味無臭の原料であれば味付けはしやすいのは当然ですが、原料はそれぞれに味を持っています。
特に機能性原料は味のある物が多くあります。 例えば、生姜パウダーは体を活性化させて体温上昇効果のある事から人気の原料ですが、生姜特有の辛味があります。 辛味を活かした味付けにするか甘味料などで辛味を抑えて飲みやすくする調整が必要です。
人気が高まっているプロテインは、原料由来の独特な味がある為、美味しく味付けするには工夫が必要です。
もともと持つ特性を隠す味付けは、単純な味付けよりも複雑な調整をおこなうので、何度も試作をすることがあります。
原価とのバランスを見る
美味しく味付けをする為に色々な原料を使用すると、その分原価は上がってしまいます。
特にフルーツパウダーやココアなどの天然の原料は、ある程度の量を入れないと味を感じられません。また、原料単価も高いのが現状です。
希望の原価内に納める為には、少量の添加で風味付けや甘味が付けられる香料や甘味料も上手く使い、原価とのバランスを見ながら調整していく必要があります。
味の確認には試作が必要
商品を製造する前に、味の調整の段階で試作は必ず行いましょう。
試作は、初めは手作業による試作を行い処方の方向性を決め、その後に本番と同じ機械を使用して試作(実機試作)を行うのが一般的な流れです。
実機械を使用しての試作は、その処方が問題なく機械で製造できるかの確認に加え、手作業による試作と機械での製造に違いが生まれないかの確認としても有効です。
攪拌する機械が変わるだけでも味は変化する場合がある為、必ず実機を使用した試作で味の確認をオススメします。
ただし試作するには原料の確保や機械を動かしての製造となる為、費用がかかる場合があります。
しかし試作せずに商品を製造すると、出来上がった商品が思っていた味と違い美味しくなくない商品ができ上がってしまうリスクがあります。
味は商品を長期的に使っていただために重要なファクターなので、試作をおこない味を確認しましょう。
味にこだわった商品事例
SUNAO製薬では、合成甘味料や合成香料を使わずに味を整えた商品を多数販売しております。
ここでは実際に販売している商品を紹介します。
九州アミノシェイク
植物性の原料飲みを使い、きな粉と黒糖を中心に味を整えた、ソイプロテインです。販売サイトでは多くの方から味についての評価を頂いています。
こどもこんぽた
幼児向けの商品として、栄養を添加したコーンスープを販売しております。
子どもに人気の飲み物「コーンスープ」感は残しつつ、添加した栄養の味は感じられないよう注意を払い、美味しいコーンポタージュに仕上げました。
サプリメントの味付けについてのまとめ
サプリメントの味付けは、消費者の満足度を高め継続利用を促進する為に非常に重要な要素の一つです。
商品を製造する際は、試作で味作りを行い、実際に使用する機械でも試作をして最終的な味の確認を行いましょう。
味付けには味覚にかんする知識や原料の特長の把握、配合量の調整の工夫が必要なので、専門知識を持ち実績のある製造委託先に相談と良いでしょう。
サプリメントの味はバリエーション展開するメリットもあります。
1つの商品で味のバリエーションを豊富に展開している商品を目にした事はありませんか? 特に、粉末の健康食品やプロテインなど味をダイレクトに感じるものは、好みの味があるか、選択肢があるかどうかで売上が左右される重要な要因の1つです。 この記[…]
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