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天然成分だけで化粧品は製造できる?できない?

近年、肌への優しさと美しさの両方を求めて、ナチュラルな成分の化粧品を選ぶ方が増えています。

特に日本国内では、自然派・オーガニック化粧品の市場規模は2023年度に1,779億円(矢野経済研究所の調査)と言われており、今後も成長は続くと予測されています。

この記事では、

  • これから天然成分を使った化粧品を作ろうと考えられている方
  • 天然成分を活用したコスメのメリット・デメリットや注意点を知りたい方
  • 化粧品の開発・製造のアイデアが欲しい方

に向けて、天然成分でできることと難しいこと、販売するための戦略についてご説明します。

化粧品を製造販売しようとお考えの方は、この記事を参考に、戦略的な自然派コスメの企画・開発をご検討ください。

SUNAO製薬では、化粧品のOEM製造を行っております。

公式LINEお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

知っておきたい自然由来の化粧品の「現実」

スーツの女性が顎に手を当てて考えている写真

「天然」や「自然」という言葉の響きは、優しさや安心感といった肯定的なイメージを持たれます。

自然派の化粧品開発は、そのイメージと現実の差をしっかりと認識しておく必要があります。

天然成分だけで、期待する効果や使用感、安定性の全てを満たすことは、難易度が高いです。

この章では、自然派の化粧品開発の現実をお伝えします。

「天然成分」だけで化粧品は作れる?

結論として、天然成分だけで化粧品をつくることは可能です。

ただし、効果を高めにくく、安定性や保存性、使用感の調整が難しいため、一般的に販売されている化粧品と同じ性能を持った「天然成分だけの化粧品」をそのまま形にするのは、簡単ではありません。

なので、天然成分では再現できない部分を補うために、質感や長期保存の面では、少量の合成成分を使うことがあります。

実際に自然由来の化粧品を販売している多くのメーカーも、天然成分を主に使いながら、合成成分も使用しています。

化粧品開発前に知っておくべきこと

化粧品を見て考えながらパソコンを触っている写真

天然成分を効果的に活用し、顧客に選ばれるコスメにするためには、開発前に認識しておくべきポイントがあります。

原料の品質、安定供給、法規制、そして天然成分に関する知識です。

原料の特性を理解しておくことで、ターゲットが求める効果や使用感を実現する製品設計ができます。

天然成分で「できること」

笑顔の女性が指で丸を作っている写真

天然成分には、肌への優しさや環境への配慮といった魅力があります。

この章では、天然成分の特性とどのように化粧品に活かせるかをご説明します。

肌への優しさと安全性

天然成分は、肌に優しいイメージがあり、敏感肌の方や、より自然なものを求める消費者に人気です。

植物オイルやエキスなど、それぞれの素材が持つ優しい特性が、肌への負担を抑えた化粧品づくりを可能にします。

美容効果

植物オイルやエキスの中には、保湿や抗酸化、抗炎症、鎮静、美白など、肌の悩みにアプローチが期待できる成分が豊富です。

自然由来の力は、肌本来の美しさを引き出すサポートをし、消費者の期待に応える製品開発の基盤となります。

天然由来の心地よい使用感

天然成分は、合成成分にはない、独特の質感や香りを持つものが多く、消費者に心地よい使用感を提供できます。

植物オイルの滑らかさやクレイの土のような自然な感触は、心地よさを演出し、満足感に繋がります。

自然な香りと色合い

植物由来の精油やエキス由来の自然な色素は、合成香料や着色料とは異なり、穏やかでリラックスできる香りや、肌に馴染む自然な色合いが魅力です。

自然な香りや色合いは、ブランドのナチュラルなイメージを形成し、消費者に安心感と信頼感を与えます。

天然成分だけでは「難しい」こと

頬を膨らました女性が指でバツを作っている写真

天然成分は素晴らしいメリットがある一方で、合成成分と比較してデメリットもあります。

自然由来だと、理想の質感や長期的な安定性、鮮やかな色合いや持続性のある香りなど、技術的に難しい部分も出てきます。

また、理想の効果や使用感を実現するためには、成分や技術面で追加コストがかかります。

この章では、天然成分だけでは難しい課題と、解決策について解説します。

機能性の限界

天然成分では、合成成分のように即効性や安定性、質感を自在に設計することはできません。

ただし、抽出法やブレンド、発酵、ナノ化などの工夫で、ある程度の調整や機能性は引き出せます。

天然成分と合成成分それぞれの特性を踏まえて、強みを活かせる配合に調整することも製品開発には重要です。

必要に応じて、合成成分を使用して、理想の機能性に調整することをおすすめします。

テクスチャーの調整

天然由来のポリマーや増粘剤では、合成ポリマーのように柔軟にテクスチャーをコントロールできません。

しかし、天然成分と合成成分の組み合わせや使用量の工夫によって、しっとり・さらさらなど目的に応じた質感をある程度調整できます。

消費者の多様な質感ニーズに応えるには、こうした工夫が必要です。

防腐の課題

天然由来の防腐成分だけでは、合成防腐剤のような広い抗菌効果を得ることは難しいです。

一つの方法として、防腐性のある天然成分の組み合わせや包装の工夫により、防腐効果を補うこともできます。

また、特殊な製造技術を使えば、合成成分の防腐剤なしで自然由来の化粧品を製造することも可能です。

例えば、フリーズドライ加工をすれば、天然成分だけで長期保存ができます。

ただ、合成成分の防腐成分を使用すれば、簡単に長期保存が可能になりますので、多くのメーカーが合成成分の防腐剤を採用しています。

色と香りの限界

天然色素では、合成色素のような鮮やかさや多彩な色を出せません。

また、光の影響や酸化によって退色しやすいこともあります。

しかし、特殊加工した原料を使用すれば、自然な色合いを維持できます。

また、天然香料では、合成香料のような強い香りや長持ちする香りを出すことは難しいです。

しかし、香料をブレンドしたり、香りをゆっくり放つ技術を使うことで、香りの持続性を高めることができます。

【成分別考察】どんな天然成分で化粧品つくれる?

液体に植物が浸かっている瓶とすり鉢の写真

天然成分は多様な種類があり、それぞれ個性豊かな特性と潜在的な可能性を秘めています。

この章では、代表的な天然成分の種類と、化粧品への応用例をご紹介します。

植物エキス

植物の根、茎、葉、花、実などから抽出されるエキスは、抗酸化作用、保湿作用、抗炎症作用、美白作用など、多くの美容効果が期待できる鍵となる成分です。

有名なものでは、アロエベラ、カモミール、緑茶ローズマリーなどの原料があります。

エキス原料を使った化粧品製造の注意点についてまとめた記事がありますので、参考にしてください。

植物油・油脂

植物の種子や果実から得られるオイルや油脂は、肌の柔軟性を高め、乾燥を防ぐ主要な役割を果たします。

ホホバオイル、シアバター、アルガンオイルオリーブオイルなどは、それぞれ油の成分の種類と、配合比率が異なります。

そのため、肌触りや馴染みやすさ、期待できる効果も様々で、理想の使い心地や効果に合わせて原料が選ばれています。

ミネラル

ミネラルは、肌の汚れを吸着したり、紫外線を防いだり、乾燥を防ぐ効果があります。

化粧品アイテムとしては、クレイパックや洗顔料、保湿クリームなどで使用されます。

具体的な成分には、クレイや塩などがあります。

発酵成分

最近、発酵成分が注目を集めています。

発酵成分は、肌への浸透力アップや保湿、エイジングケア、抗酸化作用が期待されます。

化粧品アイテムとしては、導入化粧水や美容液、クリームなどに使用され、肌のコンディションを整え、しっとりとした柔らかな肌へと導きます。

例えば、米ぬか発酵エキス、豆乳発酵エキス、乳酸菌発酵エキスなどがあります。

最新の天然成分と研究動向

最近では天然成分の研究が進み、肌に高い効果をもたらす新しい成分が次々に発見されています。

特に、植物や海藻、微生物由来の成分、発酵技術を活用した成分が注目されています。

発酵成分は、肌に優しく、高い保湿効果やエイジングケア効果があります。

化粧品企画においては、こういった新しい成分を活かした製品を開発することで、より効果的で差別化された化粧品づくりができます。

収益性を高める化粧品販売戦略と原価管理

スーツの女性4人が雑誌やパソコンを見ながら話し合っている写真

ターゲットの心をつかむ自然派コスメにするためには、高品質な製品開発だけでなく、効果的な販売戦略と綿密な原価管理が不可欠です。

ここでは、収益性を高めるための鍵となる要素を具体的な数字を交えて解説します。

ターゲット顧客とニーズの明確化

例として、30代〜40代の敏感肌で、自然な成分を好む女性をターゲットと設定します。

平均単価5,000円〜7,000円の低刺激性スキンケア製品に関心が高く、保湿力とアンチエイジング効果を重視する傾向があります。

差別化と競争力

具体例なアイデアとして、5種類以上の高品質なオーガニック植物エキスを配合した、複合的なアンチエイジング美容液を開発するとします。

これにより、競合製品に対して明確な差別化を図ります。

適切な価格設定と位置づけ

ターゲット顧客層の購買力と製品の差別化要素を考慮し、この美容液の販売価格を6,500円に設定します。

仮に、販売目標を1,000個と設定して考えてみます。

原価管理と利益確保のカギ

化粧品の原価率は、一般的に20〜30%と言われています。

この美容液を1本あたり1,500円の原価で製造し、6,500円で販売する場合、利益率は約23%です。

この場合、1本売れるごとの利益(粗利益)は5,000円となり、1,000本完売すれば500万円の粗利益を見込めます。

OEMを活用して理想の自然派コスメをつくる

スーツの女性がタブレットを見せながら女性に説明している写真

自社の力だけで化粧品を製造しようとすると、多くのリソースと専門知識が必要です。

そこで多くの方がOEMで化粧品を製造しています。

OEMとは、自社の企画に基づいて製造を工場に委託する方法です。

ここでは、OEMで製造するメリットと、信頼できるOEMメーカーの選び方について解説します。

プロの知識と技術

OEMメーカーは、化粧品開発から製造、品質管理に至るまで、高度な専門知識と多くの経験があります。

プロの知識や技術を活用することで、自社では困難な高品質な製品開発と迅速な販売開始が可能になります。

安全性と効果のバランス

消費者にとって最も重要な安全性と効果の両立は、 OEMメーカーを選ぶ上で鍵となる基準です。

GMP(Good Manufacturing Practice:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理に関する基準)認証を取得しているか、厳格な品質管理体制が整っているかなどを綿密に確認することが重要です。

OEMメーカーの選び方

製造したい化粧品のイメージ(使用したい原料やコンセプトなど)をもとに、技術力や生産的な能力、品質管理体制、自然派化粧品に関する知識・実績などを総合的に評価し、自社のニーズに最適なOEMメーカーを選びましょう。

不安なことがあれば質問して、OEMメーカーが持っているノウハウや知識を確認することも大事です。

作りたい化粧品イメージの共有

理想の化粧品を製造するためには、OEMメーカーと商品イメージの認識を擦り合わせることが不可欠です。

例えば、作りたい化粧品に近いターゲット品を提示すれば、スムーズにイメージを伝えられます。

製品コンセプトや要望がより具体的であれば、OEMメーカーが経験に基づいて最適な提案がもらえて、より良い化粧品作りを進められるでしょう。

SUNAO製薬で製造できる化粧品アイテム例

植物を背景にクリームとスポイト付き小瓶が並んでいる写真

SUNAO製薬では、天然成分を使用した化粧品の製造実績がございます。

以下に、製造をお受けできる化粧品アイテムを一部ご紹介します。

アイテムロット数期間費用
化粧水・ローション500本~3週間~40万円~
ジェル・クリーム500個~3週間~40万円~
美容液・美容オイル500本~3週間~40万円~
クレンジング・洗顔1000本~4週間~50万円~

上記以外にも製造できる化粧品アイテムがございますので、お気軽にお問い合わせください。

天然成分を活用して理想のコスメを形にしませんか

植物がたくさんある部屋の中で、笑顔の女性が緑のボトルを持って開けようとしている写真

ここまで、天然成分でできること・できないことや、製品開発におけるアイデアについて解説しました。

SUNAO製薬では、自然由来のオリジナル化粧品の製造も対応しております。

天然成分を使用した化粧品の費用感などについては、SUNAO製薬で製造できる化粧品アイテム一覧を参考にしてください。

「こんな天然成分は使える?」など気になることがございましたら、公式LINEお問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

「この天然成分を使って製造できる?」など、お気軽にご相談ください。

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