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サプリメントで使用する食品添加物の役割について解説

ドリンクのボトルのラベルを見る女性の写真

食品添加物は沢山の種類があり、それぞれ役割が違います。

添加物を使用しない無添加商品を作る事も可能ですが、無添加であれば良いとは一概には言えず、商品によっては添加物を使用した方が良い場合もあります。
使う原料や形状の違いで使用すべき添加物も変わる為、商品作りをする上で添加物それぞれの役割や特徴は把握しておく必要があります。

この記事では、食品添加物の役割や特徴について解説します。これから商品作りを考えている方は、この記事を参考にしてください。

SUNAO製薬では健康食品・サプリメントのOEM製造をお受けしております。製造をご検討の方は是非お気軽にお問い合わせください。

食品添加物とは

食品工場で容器を洗浄している風景の写真

食品添加物は、商品の保存性を高めたり、着色、甘味付けなどの加工を目的に使用される物です。

食品添加物と聞くと悪いイメージを持つ方もいますが、日本では食品安全委員会による評価を受け、安全性と有効性を科学的に評価し厚生労働大臣に認められた物だけが使用されるように管理されています。

添加物は化学合成品だけでなく天然由来の成分もあり、現在の日本の食品添加物の数は、合成と天然合わせて831品目あります。

食品添加物の種類

解説している女性の写真

食品添加物の種類やそれぞれの役割について解説します。

使用する原料や商品の形状によって使う添加物も変わる為しっかり把握しましょう。

賦形剤(ふけいざい)

錠剤やカプセル、顆粒等に使用されます。錠剤の成形やカサ増し、複数の原料を均一に混ぜる等のスムーズに製造を進める目的で主に使用されます。

賦形剤を使用しない場合、製造機に粉が詰まる、錠剤がうまく成形できない等のリスクがあります。

原料はデキストリンや結晶セルロース、二酸化ケイ素が主に使われています。

甘味料

商品に甘味をつけたり、苦味などクセのある原料の味を抑制する為に使用されます。

少量の添加で甘味を付けられる事から、糖質を抑える目的のダイエット商品でも多く使われています。

アスパルテームやアセスルファムカリウム等の合成の原料と、羅漢果やステビア等の天然の原料があり、商品のコンセプトや作りたい甘味によって使い分けます。

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香料

商品の香りを補い、美味しさを補強する目的で使用されます。

香料を使用せずに原料の香りのみの商品は、香りの劣化が早くなる可能性があります。

その為、長期間の香りの品質維持としても効果的です。また、クセのある原料の匂いを抑制する為にも使用されます。

着色料

商品に色味を付け、見た目の色合いを良くする為に使用されます。

また、時間の経過に伴う商品の変色や退色を防ぐ為にも使用されています。

着色料は天然と合成があり、付けたい色味や用途によって使い分けます。

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酸化防止剤

酸化による商品の品質劣化を防ぐ為に使用します。

原料は、ビタミンCやビタミンE等の抗酸化ビタミンの他、チャ抽出物やローズマリー抽出物等の植物由来の原料もあります。

酸化防止剤は、サプリメントだけでなくワインや加工食品など幅広く使われています。

滑沢剤(かったくざい)

製造機内での原料の流動性や結着の改善目的で使用されます。

流動性が上がると、製造効率が高くなりコスト削減につなげる事ができます。

原料はショ糖エステルやステアリン酸マグネシウム等が主に使われています。

光沢剤(コーティング剤)

錠剤のコーティングとして使用します。

主に吸湿による品質劣化の防止や、口に入れた時に原料の苦味や渋みを感じる場合の不快さの軽減目的で使用します。

原料はシェラックやカルナウバロウが主に使われています。

吸湿剤

水分量の多い原料や吸湿性の高い原料をそのまま使用すると、製造時の粉詰まりや成形に悪影響を与える可能性があります。

その場合、原料の中に直接吸湿剤を配合する事でトラブルを防ぎます。原料は二酸化ケイ素が主に使われています。

乳化剤

水溶性の原料と脂溶性の原料を混ぜる際に使用します。

ソフトカプセルの様に主成分であるオイルに他の原料を均一に混ぜる場合や、粉末タイプの商品で水に溶けやすくする為の目的で使用します。

原料はレシチンやグリセリン脂肪酸エステルが主に使われています。

無添加で商品作りをする場合の注意点

人差し指を立て、注意をしてる男性の写真無添加で商品を作る場合、品質の劣化が早くなる可能性があります。

見た目の劣化だけでなく、カビや腐敗が発生し人体への悪影響のリスクも考えられる為注意が必要です。

賞味期限が短くなる

サプリメントの賞味期限は、2年間と長めに付けられている物が多くあります。

その商品の殆どは、食品添加物を配合する事で保存性を高め品質を安定させています。

その為、無添加で商品作りをする場合、賞味期限は短くなる可能性が高くなります。使用する原料によっては大幅に短くなる事もある為注意が必要です。また、保存環境による影響を受けやすくなる為、分かりやすい場所に注意書きで記載する等の対策が必要です。

色や香りの劣化が早くなる

無添加で製造した商品は、どうしても見た目や香りの劣化が早くなります。

特に、退色や変色等の見た目の変化はクレームにも繋がりやすい為、原料選びから注意が必要です。

無添加を表記する場合の注意点

容器に液体を注いてでいる様子の写真

無添加で商品作りをした際、パッケージの無添加表記にはルールがある為注意しましょう。

以前は、無添加表記に関する細かい決まりがなく、例えば原料に添加物が含まれていても製造時に使用していなければ「無添加」と表記できる等ルールが曖昧になっていました。

しかし、その様な商品は消費者に誤解を招く可能性がある事から、消費者庁が「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定しました。

その為、パッケージに無添加表記をする場合は、このルールに沿って作成する必要があります。もし違反した表記をした場合は罰金などの罰則が科せられる場合もある為注意が必要です。

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使用目的によって添加物になるものもある

食品扱いの原料であっても、使用目的によっては食品添加物扱いになる物もあるので注意が必要です。

例えば、ビーツはボルシチに入っている赤カブの様な野菜で食品の部類ですが、赤い着色目的で使用する場合は食品添加物扱いになり「ビートレッド」と表記する事となります。

ビートレッドはイチゴ風味などの赤い色がイメージの商品に多く使われています。

まとめ

商品の品質を保つ為には食品添加物を使用した方が良い場合も多くあります。

原料は安全性と有効性を認められた物だけが使用できるように管理されていますので、安心してお使い頂けます。

無添加にする事で賞味期限が短くなる等のデメリットもあるので、商品コンセプトに合わせて何を優先するかを決めて上手に使用していきましょう。

SUNAO製薬では、添加物を使う場合、使わない場合のどちらでもOEM製造を承っております。商品の製造をご検討中の方は是非お問い合わせください。

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